木と真剣に対峙しているみんなの姿が心に残りました。
大学試験に失敗して、落ち込むところから始まる物語です。
友達が楽しい大学生活の予感にワクワクしている中、平野勇気(染谷将太)は暗い顔をしていました。
浪人が確定してしまったのです。一浪なんか当たり前だからという慰めに肯きながらも、
彼らがサークルは何にしようか等と話していると疎外感は募るばかり。
しかも、彼女にはこれを機にと簡単に振られてしまいました(T_T)
そんな中、勇気は林業研修プログラムのパンフレットに目を留めます。
表紙に写っている美しい笑顔の女性に惹かれたのです。
早速、参加を決めた彼は荷造りをすると、パンフレットを握り締めて電車へ乗り込み
目的地の三重県へと向かい始めました。
でも、ローカル線に乗って友達とのんびりスマホで話していたのも束の間、圏外になってしまいます^_^;
これは不味いところに来たのでは!?と引き返そうとしたところ、電車が来るのは何時間も先。
仕方なく迎えに来た車で連れて来られた研修所には、同じ研修に参加する様々な人が集まっていました。
それにしても、山と共に暮らす神去村の人々の雰囲気が楽しかったです~
木を育てるには長い時間と膨大な手間隙がかかるのですけど、それを大らかに受け入れています。
ヒルに噛まれても、何があっても、最後には“なあなあ”というのんびりした響きの言葉で締めくくられます。
それは、やはり自然を感じて一緒に生きている彼らだからこその言葉だろうなと感じました(^^ゞ
また、木を切るシーンの真剣さにはドキドキしました。
役者さんたちが吹き替え無しで演じているだけあって、本当に大変そうなのです。
貴重な木を大切に切ろうとしている心意気が伝わって来ました。
特にお祭りのシーンで御神木を切るシーンとその後の迫力には圧倒されました~
そして何と言っても、ダメな奴なのに憎めないキャラクターを演じた染谷将太さんや、
山男そのもののようなヨキ役の伊藤英明さんをはじめとした俳優陣がみなさん輝いていました。
普通の男子役の染谷将太さんは初めて観た気がするのですけど、こういう役も上手いですね(^^ゞ
笑いの絶えない展開の中、エンドロールの後の最後のワンカットまで、めいっぱい楽しませてくれました。
観終った時、これはまた原作を読んでみなくちゃ!と思った1本です。
監督:矢口史靖 出演:染谷将太 伊藤英明 長澤まさみ 優香 西田尚美 マキタスポーツ 有福正志 近藤芳正 光石研 柄本明
2014年 日本
(20140425)
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公式サイトはこちらへ http://www.woodjob.jp/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は5月10日以降の予定です。