ニューヨークを舞台に、ジョン・タトゥーロが監督・脚本・主演をつとめるハートフルなコメディです。
予告編を観て、相棒がウッディ・アレンなんて楽しそう!と気になっていました。
コミカルなテンポの良い展開で、ちょっと可笑しくて切ない物語が描かれていました。
ジョン・タトゥーロとウッディ・アレンのコンビは最高でした~
ブルックリンで3代続いた書店が閉店するところから始まる物語です。
書店の店主マレー(ウディ・アレン)は本の売れ行きが落ちて店を手放すことになりました。
店の常連客で仲の良いフィオラヴァンテ(ジョン・タトゥーロ)も残念がっていました。
でも、マレーは次の収入減を密かに考えていました。
実は掛かり付けの女医パーカー(シャロン・ストーン)にベッドの良い相手がいないかと相談を受けていたのです。
マレーは、今は花屋で働いていますけど若い頃はプレイボーイの名が高かったフィオラヴァンテを
その相手に推薦しようと企んでいました。
マレーの話を聞いたフィオラヴァンテは、いくら何でもそんなことは出来ないと断ります。
でも、ある意味、女性を癒す仕事だと説得され、高額な報酬にも惹かれて承諾してしまいます。
そして、得意の生け花を入れた花瓶を手に、戸惑いながらもパーカーの部屋を訪ねました。
それにしても、意外に心優しい物語でした~
主人公フィオラヴァンテのキャラクターがとても穏やかなのです。
相手を受け入れて喜ばそうとする彼の姿には誰もが惹かれていきます。
彼を必要とするパーカーも、後に登場するアヴィガル(ヴァネッサ・パラディ)も、
彼に出会って心の寂しさを癒していきます。
また、悪人が出てこないので、軽い気分で観られるのも楽しいですね。
一番悪知恵を働かせるのはポン引き役のウッディ・アレンですけど、
彼の口調と手口には思わず笑ってしまいます。
ウッディの早口も健在です。彼以外にこの役は出来ないだろうなあと思いながら観ていました(^^ゞ
歌よりもインストの曲が印象に残りました。
エンディングに流れる軽快なサックスの音を聴きながら、お洒落な作品だったなあと感じた1本です。
監督:ジョン・タトゥーロ 出演:ジョン・タトゥーロ ウッディ・アレン ヴァネッサ・パラディ リーヴ・シュレイバー シャロン・ストーン ソフィア・ベルガラ
2013年 アメリカ 原題:FADING GIGOLO
(20140714)
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