それはこんなに可愛い妻と子を置いては、なかなか行けないよねと思ってしまいました～
ユウタロウ（大泉洋）のモノローグから始まる物語です。
今日は彼のお葬式。そう、ユウタロウは幽霊です。
売れない落語家だった彼は、サヤ（新垣結衣）と結婚して息子ユウスケが誕生したばかりでした。
でも、突然に交通事故で死んでも、独りになってしまった頼りないサヤのことが気がかりで成仏できません。
彼は自分のお葬式で、哀しげに佇むサヤのことを見守るしかありませんでした。
ところが、そこにユウタロウの父（石橋凌）が現れます。
実はユウタロウは天涯孤独のサヤに、自分も両親が亡くなっていると話していたので、
突然の義父の登場にサヤは驚くばかりです。
しかも立派なスーツに身を包んだ彼は、孫となるユウスケを自分が引き取ると言い始めます。
でも、サヤにはどうしてよいかおろおろするばかりでした。
そんな中、ユウタロウの師匠（小松政夫）が急に態度を変えてサヤに話しかけます。
実は師匠にユウタロウが憑依していたのです。
何が起きているのかすぐには理解できなかったサヤでしたけど、ユウタロウの存在を感じた彼女は、
彼の言葉に耳を傾け始めます。
それは、ユウスケを奪われる前に旅立って、身を隠せという訴えでした。
それにしても、優しい気持ちになる物語でした。
それぞれに癖のあるキャラクターが次々と登場するのですけど、
基本的には、ささらの町のみんなは心が優しい人たちばかりです。
人をすぐに信じてしまうような頼りないサヤをさりげなく迎え入れてくれます。
もちろん、まだ生まれて4ヶ月の乳飲み子を抱えたサヤは苦労の連続です。
でも、近所の人々と親しい関係を作り上げながら、ゆっくりと町に慣れていきます。
そんな彼女が少しずつ地に足をつけていく姿には応援したくなりました。
そして、何と言っても大泉洋さんは可笑しいですね～
ちょっとあわてんぼうで、いつも一生懸命に落語をしているユウタロウは、
まさに大泉さんならではのキャラクターですね(^^ゞ
ユウタロウが登場すると、つい笑ってしまうシーンも多かったです。
でも、それ以上に泣かされました(T_T)
また、サヤ役の新垣結衣さんも、彼女を見守る近所のおばあさん達を演じた
波乃久里子さん＆藤田弓子さん＆富司純子さんも、みなさん役にピッタリで良かったです。
原作はわりとサクッと読めた気がするですけど、映画はエピソードが色々増えていて楽しかったです。
観終った時、また原作も読み返してみようかなあとちょっと思った1本です。
監督：深川栄洋 出演：新垣結衣 大泉洋 中村蒼 福島リラ つるの剛士 波乃久里子 藤田弓子 小松政夫 石橋凌 富司純子
2014年 日本
（20141021）
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公式サイトはこちらへ http://wwws.warnerbros.co.jp/twilight-sasara/index.html追伸
この映画は試写会で観ました。公開は11月8日以降の予定です。