1960年代に一世を風靡した4人組“ザ・フォー・シーズンズ”の誕生から現代までの姿を描いた
クリント・イーストウッド監督の最新作です。
公開前から楽しみにしていたのに、忙しくて最終日に駆け込みになってしまいました。
楽しい音楽と友情と主人公の男気ある姿に、胸を打たれるような作品でした。
スクリーンの中の観客と一緒に、リズムに乗りながら彼らの歌を聴いていました♪
ニュージャージー州の貧しい町で始まる物語です。
この街から出るには「軍隊に入るか」「ギャングに入るか」「有名になるか」の3択しかない。
そう思っていたフランキー(ジョン・ロイド・ヤング)は兄貴分のトミー(ビンセント・ピアッツァ)に
10代の頃からいつもくっ付いて歩いていました。
トミーは盗品などを扱うちょっと悪い奴でしたけど、音楽グループの活動もしていて
歌手になりたいと夢見ているフランキーには憧れの存在だったのです。
トミーをリーダーとしたポップスグループに入ったフランキーたちのもとに、新しい仲間が入ってきます。
自分で曲も書けて歌えるボブ(エリック・バーゲン)の登場は、彼らの活動の幅を広げました。
そして、コーラスとしての下積み活動を経た1年後、彼らはついに自分たちのレコードを発売します。
その「シェリー」という曲は、彼らの運命を大きく変えていきました。
それにしても、めちゃくちゃカッコいい作品ですね~
全く世界は違いますけど「柘榴坂の仇討」を観た時のようなインパクトです。
人生の大きな選択を迫られたフランキーの生き様=ジャージー流に泣かされました。
彼の選択は彼の人生を哀しいものにしたかも知れません。
でも、その深い想いを乗り越えた先に生まれた歌「君の瞳に恋してる」の素晴らしさは
聞いた全ての人の心に届いただろうなと感じました。
そして、何と言っても歌がとても素敵でした~
どれもその場で録ったライブの歌らしいですね。
あるシーンはちょっと失敗があったのでわざわざ別に歌取りしたのに、結局はライブの音になったとか。
やっぱりライブの歌の方が魂がこもっていると言われたそうです。
そんな歌に魅了されながら、時間を忘れて作品に惹き込まれました(^^)
舞台の映画化らしいラストシーンも素敵でした。
観終った時、やっぱり劇場で良かった~と思った1本です。
監督:クリント・イーストウッド 出演:ジョン・ロイド・ヤング エリック・バーゲン マイケル・ロメンダ ビンセント・ピアッツァ クリストファー・ウォーケン マイク・ドイル レネー・マリーノ エリカ・ピッチニーニ
2014年 アメリカ 原題:JERSEY BOYS
(20141031)
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公式サイトはこちらへ http://wwws.warnerbros.co.jp/jerseyboys/