4人がみんな本当に美しくて可愛かったです~
父の訃報から始まる物語です。
ある朝、鎌倉にある香田家に、15年前に家を出た父が亡くなったという知らせが入ります。
家を出てから没交渉になっていた父は、長女・幸(綾瀬はるか)、次女・佳乃(長澤まさみ)、
三女・千佳(夏帆)の三姉妹にとっては遠い人でした。
そこで葬式に出席した三姉妹は、彼女たちにとっては妹となるすず(広瀬すず)の存在を初めて知りました。
まだ中学二年生のずずの母は父の2番目の奥さんで既に故人となっていました。
現在は、連れ子同士の再婚で彼女とは血の繫がらない義母と義弟がいるだけです。
幸は泣いてばかりの義母の姿を観て、着替えを持ってきて10分見舞うだけでちゃんと父の世話をしたと
満足するような人間だと義母の本質を言い当てます。
しかも、義母は喪主の挨拶をすずに押し付けようとするような頼りない人で、
傍目から観てもこれからのすずの暮らしは厳しそうでした。
すずの状況を悟った幸は、すずに鎌倉に来て一緒に暮らさないかと問いかけます。
俯いたすずを見て、考えて返事をしてねと回答の余地を残す言葉をかけて、三姉妹は笑顔を見せます。
そんな姉たちにすずは顔を上げて澄んだ目を見せると、“行きます”と答えました。
それにしても、この姉妹はみんな可愛いですね~
美しくて優しくて、基本的には自分に素直で思いやりがあって姉妹を大切にしています。
何と言っても、お互いに信頼し合っているところが素敵です。
思わず、こんな姉妹が欲しいなあと思ってしまいました(^^ゞ
姉妹の性格はとても分かりやすくて楽しかったです。
責任感が強くて妹たちを見守る姉としての役割を自覚している長女・幸。
姉がしっかりしている分、自由奔放に恋と酒に生きる次女・佳乃。
のんびりしていて朗らかで、一緒にいる人を安心させるような笑顔を持つ三女・千佳。
そして、姉たちに出会うまでは父を支える一人娘として、ある意味全てを背負って来た四女・すず。
特にすずは、実母にも実父にも死に別れ、人生の厳しさを体得しています。
また、自分の存在を他人に辛さをもたらすものと思っている上に、
そんな複雑な想いを人には見せずに抱え込むことが日常になっています。
それは鎌倉に来ても変わっていません。
そんな末妹の心の壁を壊して温かく包み込む幸の優しさには泣かされました。
鎌倉の海辺で無邪気な姿を魅せる四姉妹の姿が心に残りました。
観終った時、大好きな映画が1本増えたなあと嬉しくなった1本です。
監督:是枝裕和 出演:綾瀬はるか 長澤まさみ 夏帆 広瀬すず 加瀬亮 池田貴史 前田旺志郎 樹木希林 リリー・フランキー 風吹ジュン 堤真一 大竹しのぶ
2015年 日本
(20150613)
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公式サイトはこちらへ http://umimachi.gaga.ne.jp/追伸
今日は舞台挨拶付きの回を観ることが出来ました。
4姉妹がみんな素敵な白いドレスで登場してキラキラ輝いていました☆彡
すずちゃんが映画を観た外国人から英語でBeautiful!と言われたという話や
フランスなのに監督さんに教えられたイタリア料理の店が美味しかった話や
綾瀬さんが公式上映の後日、映画を観ていたカトリーヌ・ドヌーヴと街ですれ違い
映画よかったわ。今日、私に出会って運がいいわね~と声をかけられた話など、
カンヌでの逸話が楽しかったです。
こんな美女たちと一緒にカンヌに行けた監督さんは本当に幸せだっただろうなあ(^^ゞ