人生スイッチ

本国アルゼンチンで大ヒットしたアカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品です。
かなりブラックなコメディと聞いていたのですけど、何だか凄そうなので気になっていました。
主人公たちの想像以上に激しい感情の爆発にびっくりしつつ、みんな大変すぎるなあと感じる作品でした。

人生って満足と不幸が隣り合わせなのかも…とちょっと思ってしまいました^_^;

6つのエピソードが連なる作品です。
オープニングからいきなり始まるのが「おかえし」。
飛行機の中で、美人の女性と隣り合わせたある男性が、挨拶から会話を始めます。
でも、その会話からとんでもないことが発覚して…　逆恨みも含めて恨みって本当に怖いです(-_-)

2話目の「おもてなし」も過去の出来事から復讐心が芽生えることから始まります。
でも、その復讐心に感化されるのが年上の同僚というのが面白いです。
復讐心と罪悪感の間で揺れ動く主人公をよそに、同僚のおばさまの真っ直ぐな行動が凄かったです。

3話目の「エンスト」は一部が予告編でも流れていた車の運転中のトラブルから始まる物語です。
この予告編がとても怖かったので観るのを悩んでいたところがあります。
二人の攻防（というか抜かされたおじさん）が常軌を遥かに逸していて怖かったです。
ラストにはビックリしました(T_T)

4話目の「ヒーローになるために」も予想を超えた展開でした。
途中までは駐車禁止でそこまでキレなくてもと、主人公のことを損な性格だなあと思っていたのですけど、
この駐禁の取り方は、市民の誰もが怒るような状態だったのですね～
彼がヒーローになってしまう状況が面白かったです(^^ゞ

5話目の「愚息」は何とも…　誰もがあまり好きになれそうに無いキャラクターでした。
息子だけでなく、みなさん何だか愚か者という感じです。
ラストも何と言うか…　それは気の毒だなあと思ってしまいました(-_-)

6話目はラストで「HAPPY WEDDING」です。
最後は案外楽しい物語で終わるのねと思っていたら、怪しい雲行きに^_^;
そして新郎への疑惑が核心になった時の新婦のキレ方は半端なかったです～
せめて幸せを祈ってあげましょうと思ってしまいました。

まるで異次元のような感情の爆発ばかりでしたけど、ここまで爆発したら人生変わるなあと感じました。
観終った時、可笑しい気もするけどちょっと疲れたかもと笑ってしまった1本です。



監督：ダミアン・ジフロン　出演：ダリオ・グランディネッティ　フリエタ・ジルベルベルグ　リタ・コルテセ　レオナルド・スバラーリャ　リカルド・ダリン　オスカル・マルティネス　エリカ・リバス
2014年　アルゼンチン/スペイン　原題：RELATOS SALVAJES/WILD TALES
（20150814）

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