アネット・ベニングやクリストファー・プラマーなど周りのキャストも最高でした。
誰もが知るスターシンガーのダニー・コリンズ(アル・パチーノ)は今夜も満員の観客を前にステージをこなしていました。
でも、客層は自分と同年代で高年齢層ばかり。座ってお菓子を食べながら聴いているような老婦人たちもいて
ライブを成功させたのに彼のテンションは下がるばかり。
しかも、翌日の誕生日には自分の娘ほどの婚約者が開催したアルコール&ドラッグありのパーティを眺めて
乱れた生活に酷使された身体の状況を感じてため息をつく有様でした。
そんな中、長年の親友でありマネージャーでもあるフランク(クリストファー・プラマー)が
彼に驚くようなバースディプレゼントをくれました。
ジョン・レノンがダニー宛に送った40年以上前の手紙です。
まだ新人だった頃に受けた雑誌のインタビュー記事を読んだジョンが書いたもので、
有名になることで音楽が堕落することを恐れていた若者に励ましの言葉をかけるような内容でした。
その手紙を読んだダニーは、結局は大ヒット後にスターらしく堕落してしまった自分を振り返りました。
そして翌日、若い恋人のいた婚約者に別れを告げると、長年書いていなかった新曲を創るために
ニュージャージーへと向かいます。
実はそこには音信不通だった息子トム(ボビー・カナベイル)が暮らしている町がありました。
でも、せっかく会いに行ったトムからは拒絶の言葉しか出てきませんでした(T_T)
それにしても、こんな出来事が本当にあったのですね~
実際はイギリスの歌手に送られた手紙ですけど、やっぱりジョン・レノンの手紙でした。
この手紙を当時に貰っていたら、人生が変わると思ってしまうのも納得ですね。
今回はその逸話がとても優しい物語になっていました。
そんなストーリーがいい役者たちで紡がれているのも心地良かったです。
そして、何と言ってもアル・パチーノの大スターぶりが楽しかったです。
観終った時、いつまでもいいおじいちゃんで頑張ってねとニッコリした1本です。
監督:ダン・フォーゲルマン 出演:アル・パチーノ アネット・ベニング ボビー・カナベイル ジェニファー・ガーナー クリストファー・プラマー
2014年 アメリカ 原題:DANNY COLLINS
(20150926)
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公式サイトはこちらへ http://deardanny.jp/