少年の心を深く傷付けてしまったのは、とても哀しくて重い出来事でした(T_T)
ある春の日に10年後からの手紙が届くところから始まる物語です。
登校しようとしていた菜穂(土屋太鳳)は、自分宛の手紙があることに気付きます。
その差出人は自分。そして、手紙を読み始めると、10年後の自分が書いた手紙であることが分かりました。
いたずらかと思っていた菜穂でしたけど、手紙の通りの出来事が次々と起こってきます。
自分が初めて遅刻しそうになったことや東京から転校生・成瀬翔(山崎賢人)がやってくることなど、
誰も知らないような情報が手紙には書かれているのです。
もしかしたら、この手紙は本物かもしれないと菜穂は考え始めました。
でも、手紙を読み進めた彼女は次の文章に悩みます。
翔を今日の帰り道は絶対に誘わないで欲しいと書いてあるのです。
すでに須和(竜星涼)をはじめとする菜穂の仲間たちは、積極的に誘い始めていました。
しかも、奈穂か悩んでいるうちに翔も了承してしまうのです。
仲間たちと一緒に帰り始めた翔を注意深く見ていた奈穂は、翔の楽しそうな様子を見て安心します。
一緒に帰って友達になることが出来て良かったと思ったのです。
でも、次の日から翔は学校を休んでしまいました。
それにしても、パラレルワールドの物語だったのかとちょっとびっくりしました。
10年後の未来ということは、そういうことだったのですね。
もちろん、例え過去を変えることができても、そこは時間軸が同じ別の世界が変わるだけで
この手紙を出した10年後はもう変わることは無いというのが前提です。
それでも、自分たちの生きる世界では会うことは出来なくても、
別の世界の翔には違う人生を歩んで欲しいと残された仲間たち5人は願うのです。
そんな本当に優しくて強い仲間たちの想いが10年前の世界を変えていきます。
そして、手紙の届いた世界では、仲間たちの熱い友情が翔を包んでいきました。
翔の心を蝕んだ出来事はとても辛い出来事でしたけど、彼らの繰り広げる友情はとてもキラキラしていました。
観終った時、こんな友情に出会えたら、きっと誰もがその時の幸せな気持ちを忘れないだろうなあと
しみじみ感じた1本です。
監督:橋本光二郎 出演:土屋太鳳 山崎賢人 竜星涼 山崎紘菜 桜田通 清水くるみ 真野恵里菜 森口瑤子 草村礼子
2015年 日本
(20160102)
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