ワールド・トレード・センターの間を綱渡りで歩いたフィリップ・プティの姿を描いたドラマです。
東京国際映画祭のオープニングにもなっていたので、公開を楽しみにしていました。
とにかくリアルな映像が高さを物語っていて、よく分からないけど凄い人だなあと
しみじみ思ってしまうような作品でした。
いやいや、そこで下を観るのは本当に反則でしょと思ってしまいました^_^;
フィリップ(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が綱渡りに憧れ続けた人生を振り返るところから始まる物語です。
幼い頃にサーカスの綱渡りを観た時から虜になってしまった少年フィリップは、独学で綱渡りを開始しました。
でも、綱渡りには綱を張る技術が欠かせません。
フィリップは世界一の綱渡り技術を持つルディ(ベン・キングズレー)に教えを請いました。
もちろん、サーカスで活躍しているルディは綱渡りに必要な全ての技術を知っていました。
ただし、それは息子にしか教えていない門外不出の極秘技術で、他人のフィリップには有料です。
それでも、綱渡りに夢をかけているフィリップはルディに毎回支払っても大切な技術を学んでいきました。
そして、ノートルダム寺院での綱渡りが成功して注目を浴びた後の挑戦の地を探していた時に、
ワールド・トレード・センターの写真に出会った彼は運命を感じました。
それにしても、シンプルな物語ですね~
綱渡りに憧れていた少年がそのまま成長し、ついにはツインタワーの夢へと向かっていきます。
この綱渡りをしたい気持ちは私には理解できませんけれど、登山家と同じような心境でしょうか(^^ゞ
仲間を集い協力してもらいながら、何とかワールド・トレード・センターで綱渡りを始めます。
そこまでの展開にはハラハラさせられました。
一番ドキドキしたのは綱渡りの映像です。
高さがリアルに伝わってきて、スクリーンを観ているだけなのに足が震えそうでした^_^;
あと面白いと思ったのが、建築中には人気の無かったワールド・トレード・センターが
フィリップが綱渡りをしてから市民に愛されるビルになったことです。
何がきっかけになるか分からないなあとちょっとニッコリしてしまいました(^^ゞ
観終った時、もしかしたらこの奇跡はワイヤー・ウォーカーとして頂点を目指そうとしたフィリップの夢と、
市民に愛されたいと願ったビルの夢が出会ったからかも知れないなあと
ファンタジーっぽい考えが思い浮かんだ1本です。
監督:ロバート・ゼメキス 出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット ベン・キングズレー シャルロット・ルボン クレマン・シボニー ジェームズ・バッジ・デール
2015年 アメリカ 原題:THE WALK
(20160126)
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公式サイトはこちらへ http://www.thewalk-movie.jp/