最初にこんな死にそうな命令を下す上官は酷い…と思ってしまいました(T_T)
1951年にバーニー(クリス・パイン)がミリアム(ホリデー・グレンジャー)と出会うところから始まる物語です。
沿岸警備隊のバーニーはとても真面目ですけど、大人しくて奥手な青年です。
その日は電話でしか話した事の無かったミリアムに会うため、友達と共にバーへとやって来ました。
お互いに一目で相手を気に入った二人は順調に交際を続け、翌年2月に婚約をします。
バーニー自身は沿岸警備隊という危険な仕事への不安がありましたけど、
4月に結婚式を挙げたいというミリアムの強い希望を受け入れたものでした。
バーニーはクラフ司令官(エリック・バナ)に婚約を話そうと何度かチャレンジしましたが、
多忙な司令官は聞く耳を持ちません。
バーニーが報告できないまま嵐は強まり、海では大きな遭難事故が起き始めていました。
それにしても、船と言うのは船長の力がそのまま命に関わるのですね~
今年観た「
白鯨との闘い」でも、海を理解しない船長の無謀な命令で船が大きく壊れてしまいます。
今作では、まずはタンカーが酷いことに(T_T)
最も船を知る機関士の言うことを無視したばかりに起きた出来事にはビックリしてしまいました。
でも、この事態に必死に対処しようとする乗組員たちの活躍は見応えがありました。
途中、仲間が分裂する危機はありましたけど、最後には全員が心を一つにして頑張ります。
中心となったシーバート(ケイシー・アフレック)かっこ良かったです~
一方、沿岸警備隊のバーニーもクラフ司令官の無理解な命令に翻弄されます。
ここの海を知る男たちなら誰もが無謀だと言うような指示をするのです。
過去に嵐の海で漁船を助けられなかったという後悔を持つバーニーは、
その指令を命を投げ出すようなものだと知りつつ、船へと向かいます。
その後、小さな船で繰り出したとんでもない海の映像には、
ほとんどムンクの叫びのようになりながらスクリーンを見つめていました(T_T)
凄い波でコンパスがさらわれたと報告したのに、救助した人たちを乗せて近くの船へ行けという
司令官の命令には思わず笑ってしまいました。
観終った時、やっぱり海の出来事には現場の経験と判断が大切なのねと感じた1本です。
監督:クレイグ・ギレスピー 出演:クリス・パイン ケイシー・アフレック エリック・バナ ホリデー・グレンジャー ベン・フォスター
2016年 アメリカ 原題:THE FINEST HOURS
(20160301)
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