第二次世界大戦中に衛生兵として戦争に志願した青年の姿を描いたメル・ギブソン監督作品です。
予告編を観て、戦場のシーンの激しさにどうしようかと思いましたけど、やっぱりチャレンジしてみました。
実話を基にした作品は戦争の怖さや虚しさだけでなく、主人公の信念を持った生き様そのものを
しっかりと映し出しているような戦争映画になっていました。
デズモンド・ドス(アンドリュー・ガーフィールド)は子供の頃に兄弟喧嘩の最中に
はずみで兄を激しく殴って怪我を負わせたことがあります。
その時に人を傷付けることの怖さを知ったデズモンドは、同時に旧約聖書の十戒を知り、
「汝、殺す無かれ」という教えを心に刻みました。
大人になったデズモンドは病院で働いていた看護師のドロシー(テリーサ・パーマー)に一目惚れします。
口下手なデズモンドでしたけど、その誠実さにドロシーも惹かれていきました。
でも、第二次世界大戦は激化して若者たちが兵士に志願する中、デズモンドも戦争へ参加しようと考えます。
でも、彼にはどうしても銃を手にすることが出来ませんでした。
それにしても、凄まじい戦場でした(T_T)
もともと戦場を描いたような戦争映画はあまり観ない方なので、免疫が無いのです…
スクリーンに映っている状況を目では観ているのですけど、無意識に拒否しているのかもと思うほど、
戦争の映像に圧倒されてしまいました。(それでも、翌朝の悪夢にはしっかり登場しました(-_-) )
主人公を演じたアンドリュー・ガーフィールドは『沈黙 サイレンス』でも受難の人を演じています。
スレンダーで良い人そうで頑固者。そして、愛を大切にして、多くの人に信頼される人。
何だかこういう役が似合う人なのですね。
エンドロール前に流れたデズモンド・ドス本人の写真も、やっぱりスレンダーで背の高い人でした。
そして、笑顔がとても印象に残りました。
衛生兵として、自分の命を懸けて行なった行為が認められて本当に良かったです。
観終った時、やっぱり若者を戦場へ送ることは国を滅ぼすなあとしみじみと感じた1本です。
監督:メル・ギブソン 出演:アンドリュー・ガーフィールド サム・ワーシントン テリーサ・パーマー ヴィンス・ヴォーン ルーク・ブレイシー ヒューゴ・ウィーヴィング レイチェル・グリフィス
2016年 アメリカ 原題:HACKSAW RIDGE
(20170703)
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公式サイトはこちらへ http://hacksawridge.jp/