人間を食べることでしか生きられない“喰種”を描いた石田スイ著の人気コミックを実写映画化した作品です。
原作は未読ですし、PC12と怖そうですけど、キャストに惹かれてチャレンジしてみました。
大学生のカネキ(窪田正孝)はかなり女性には奥手の男の子です。
そんなカネキが喫茶店で見かけたリゼ(蒼井優)に片想いをするところから物語は動き始めます。
カネキが勇気を振り絞ってリゼをデートに誘い、ドキドキしながらデートの時間を過ごしていると、
突然にリゼがカネキを襲い始めます。
優しそうな彼女は、実は喰種だったのです。(この蒼井優さんがめちゃくちゃ怖かったです!)
そして、その後に起きた工事現場での鉄筋の落下事故と、瀕死のカネキの受けた臓器移植により、
カネキは半喰種になってしまいました(T_T) (この臓器は事故で亡くなったリゼのものでした…)
それにしても、窪田正孝さんの演技は迫力がありました~
闘うシーンもアクションの動きに圧倒されますけど、一番は人間の食物が食べられなくなるシーンです。
激しい飢餓に襲われながらもどうしても身体が受け付けないという苦しみや、
自分が人格まで変革してしまうと気付いた時の苦悩など、主人公の心の痛みが身に沁みました。
喰種については人間を食べると言うことしか知らなかったので、身体が思いっきり変化するのに驚きました。
喰種になったら、精神的にも人間外のものになってしまうことも怖かったです(T_T)
また、人間としては身内を殺されたら、やはり喰種に憎しみを持つかもしれません。
でも、憎しみの連鎖を続けても何も解決にはならないのになと哀しくなりながら観ていました。
悲しみと苦しみの中で生きる定めを負う喰種という存在にいろいろと考えさせられました。
観終った時、作者が主人公に窪田正孝さんを望んだのも分かるなあと感じた1本です。
監督:萩原健太郎 出演:窪田正孝 清水富美加 大泉洋 鈴木伸之 蒼井優 相田翔子 桜田ひより 村井國夫
2017年 日本
(20170729)
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公式サイトはこちらへ http://tokyoghoul.jp/