天才的なテクニックで駆使する強盗チームのドライバーの恋と葛藤を描いたクライム・サスペンスです。
音楽との融合がすごいという評判を聞いたので、どんな作品なのだろうとチャレンジしてみました。
ベイビー(アンセル・エルゴート)の行動は音楽から始まります。
いつもiPodから流れるリズムに包まれながら、世界を見つめています。
ただし、彼が生きているのは犯罪の世界。役目は強盗チームのドライバーです。
過去に背負った借金のためにチームに縛られ、天才的なドライバーテクニックを利用されているのです。
そして、強盗で得たお金のほとんどはボスのドク(ケヴィン・スペイシー)へと渡されていました。
突然、そんな彼の前にとても大切なものが出来ます。近所のダイナーで働くデボラ(リリー・ジェームズ)です。
美しいデボラはその優しくて清らかな心でベイビーに新たな未来を見せてくれます。
でも、借金を返済し終わってチームから解放された時、ボスはデボラを理由に彼を脅し始めました。
それにしても、主人公のベイビーはかなり不思議なキャラクターですね。
端から見ると壊れてしまっているのかと思うほど、音楽から離れることが出来ない男の子。
音楽の世界に没頭している彼が日常の世界で歩いていると、危なっかしくてヒヤヒヤします。
でも、理由は間も無く分かってきます。彼にとって音楽の音は、生きていくのに欠かせないものでした。
また、強盗チームの俳優陣がビッグです。
ケヴィン・スペイシー、ジェイミー・フォックス、ジョン・ハムなど、みんな似合い過ぎですね(^^ゞ
ベイビーというキャラクターはちょっと独特で変わったところがありますけど、
そんな彼の運命が切実に感じるのは、スターたちの演じる悪い大人がリアルな存在だからかも。
そして、リリー・ジェームズの美しさは、ベイビーが未来を掴むために人生を変えようと
がんばる気持ちになるのも納得でした(^^ゞ
観終った時、彼女に出会えて良かったねとほっとした1本です。
監督:エドガー・ライト 出演:アンセル・エルゴート リリー・ジェームズ ケヴィン・スペイシー ジェイミー・フォックス ジョン・ハム エイザ・ゴンザレス
2017年 アメリカ 原題:BABY DRIVER
(20170823)
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公式サイトはこちらへ http://www.babydriver.jp/