大手食品会社に勤める川原由加利(長澤まさみ)はヒット商品を手がけて社外でも有名なキャリアウーマンです。
毎日仕事に明け暮れる彼女が癒されるのは、家で待っている恋人の小出桔平(高橋一生)と一緒に居る時。
研究医として非常勤で研究所へ勤める彼は、常に彼女を心配してくれる大切な存在でした。
でも、桔平は由加利の母親と会う大切な約束を破ってしまいました。
携帯電話を持たないために連絡を取ることも出来ません。
そのまま夜中まで姿を現さない彼を怒っていた由加利のもとに、突然、警察官が訪ねて来ます。
警察官は彼女に、彼が病で倒れたこと。意識不明のまま病院へ運ばれたこと。
そして、運転免許書は住所以外はすべて嘘で偽造されていることを伝えました。
それにしても、5年間も一緒に暮らしていた相手の名前が嘘だったなんて衝撃的ですね。
もし、私がそんな立場になったら人間不信に陥りそうです。
でも、主人公の由加利は怒りをパワーに変えて、彼の過去を調べる旅に出かけていきます。
唯一の手掛かりは、彼が喫茶店で書いていた700ページの小説で、根性で少しずつ調査を進めていきます。
手掛かりが切れたか?と思うと何かを発見していく展開は、観ていて面白かったです。
ただ、観終わって最初に感じたのは、彼女は別に嘘を愛していた訳ではないということです。
過去を知らなかっただけで、現在の桔平が彼のなりたい人物だったとしたら、その彼を愛してあげても
良いのではないのかと感じました。
多分、これはタイトルから受ける個人的な印象の違いなのでしょうね^_^;
そして、彼女が本当に信じたのは彼の心を描いた小説から読み取れる優しい未来だったのだろうなと感じました。
あと、身元不明の人だったらきっと社会保険には入っていないので、病院の治療費とか大丈夫でしょうかとか
細かいことが心配になってしまいました。すみません(-_-)
でも、長澤まさみさんと高橋一生さんの楽しそうな雰囲気はとても素敵でしたし、
真実へたどり着くまでの由加利と探偵の海原(吉田鋼太郎)との旅も面白かったです。
見終わった時、登場するキャラクターたちがみんな幸せになるといいなあと感じた1本です。
監督:中江和仁 出演:長澤まさみ 高橋一生 DAIGO 川栄李奈 野波麻帆 初音映莉子 嶋田久作 奥貫薫 津嘉山正種 黒木瞳 吉田鋼太郎
2018年 日本
(20180120)
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