柳本光晴著のコミック『響~小説家になる方法~』を原作に平手友梨奈主演で映画化した青春ドラマです。
原作は未読ですけど、小説化を目指す女子高生の物語って楽しそうだなと思っていました。
予想以上に純粋で破天荒な主人公に、最後までびっくりさせられました!
高校に入学した鮎喰響(平手友梨奈)は歩きながら本を読むほど小説の大好きな少女です。
部活動必須の高校のため、幼なじみの同級生・椿涼太郎(板垣瑞生)と共に文芸部へ入部しようとしました。
しかし、文芸部はタバコを吸う不良のたまり場になっていて、入部を断られてしまいます。
それでも入部を願い出た響に、上級生が殺すと脅しながら襟を掴んだところ、
響は襟を掴んでいた男子生徒の指を躊躇なく折ってしまいました(-_-)
同じ頃、出版社に新人賞応募の原稿が郵送されて来ました。
でも、その新人賞はメールによるデータでの応募のみの受付のため、破棄箱に入れられてしまいます。
新人賞担当の花井ふみ(北川景子)は、その封筒を目にすると何気なく拾い出して原稿を読み始めました。
封筒の裏側には鮎喰響という名前のみが書かれていました。
それにしても、めちゃくちゃ小説愛に溢れている作品ですね。
ここまで小説を愛する女子高生は現代では希少です。
1ヶ月に20~30冊読破していて、読むのも書くのも好きと宣言できる15歳なのです。
これで天才的な才能があるなら、これはもう、出版社の編集者としては惚れ込むしかありませんね。
まあ、自分が正しいと信じると過激な行動に走る15歳というのは、う~んと首をかしげるところもありますけど
それだけ純粋だからこそ、大人の邪念や世間の誤解を吹き飛ばすパワーもあるのかも。
彼女のパワーを感じるほど、彼女に殴られた男たちがその心と小説に触れて
応援する側になる気持ちも分かる気がしました。
まあ何と言っても、ここまで紙の本を愛する少女の存在は最高です(^^)
観終わった時、彼女の小説『お伽の庭』を読んで、その世界観を感じてみたいなあと思った1本です。
監督:月川翔 出演:平手友梨奈 北川景子 アヤカ・ウィルソン 高嶋政伸 柳楽優弥 北村有起 野間口徹 板垣瑞生 吉田栄作 小栗旬
2018年 日本
(20180916)
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