毎年GWに開催される映画祭です。今年はうっかりしてチケットを取るのが遅かったので
とりあえず4本だけ観ることにしました。
1本めはトップバッターで上映される『月を買った男』です。
イタリアの小さな島を舞台に世界的な陰謀が動いていくなんて、面白そうだなあとチャレンジしてみました(^^)
月へ向かった宇宙船からニール・アームストロングが初めて月に降り立った年のこと。
月の所有者がイタリアの小さな島、サルデーニャ島にいるという情報が世界を駆け巡りました。
当然、アメリカとしては許しがたい情報です。
真偽を確かめるため、指令はアメリカから様々なルートを経てイタリア軍の秘密部隊へと届きます。
そこには改名して本名を隠していたケヴィン(ヤコポ・クッリン)が所属していました。
サルデーニャ島出身者を祖父に持つケヴィンでしたけど、結局は都会育ちの若者です。
言葉は話せたとしても島民独特の習慣などは知らず、そのままでは彼に潜入捜査をさせることは出来ません。
そこで、彼は元島民のバドーレ(ベニート・ウルグ)から、
サルデーニャ人になるための特訓を受けることになりました。
それにしても、面白いファンタジーでした~
映画の舞台の島は監督さんの住んでいるところで、
月の発想も近所に月のような岩ばかりの場所があったかららしいです。
でも、何だか本当にこんな可笑しな潜入捜査があったかもと思わせるところが面白かったです。
コミカルなだけでなく、島の歴史と島民の感情をきちんと伝えてくれるところも良かったです。
そこには過去の大戦の歴史も大きく関わっています。
強い酒を飲まされたケヴィンが、うっかり自分がアメリカの依頼で情報を捜しているとバラしてしまった後の
島民たちの激しい追跡の姿は、コミカルだけどちょっと怖かったです。
そして、歴史的な感情は消えないのだなあと改めて感じました。
主人公がようやく知った月を買った男の逸話も、ちょっとロマンティックで素敵でした。
観終わった時、これは観ることが出来てラッキーな作品に出会えたなあと感じた1本です。
監督:パオロ・ズッカ 出演:ヤコポ・クッリン ステファノ・フレージ ベニート・ウルグ
2018年 イタリア 原題:L'uomo che comprò la luna
(20190427)
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イタリア映画祭2019の公式サイトはこちらへ http://www.asahi.com/italia/2019/追伸
この映画はイタリア映画祭2019で観ました。公開予定は未定です。