もう時間もたってしまったので、まとめて書いていこうと思います。
今日は〝なぜその事件が起きてしまったのか“を考えさせられた3本です。
今日は〝なぜその事件が起きてしまったのか“を考えさせられた3本です。
- 備忘録
『アースクエイクバード』
スザンナ・ジョーンズ著の同名小説をアリシア・ヴィキャンデル主演で描いたサスペンスです。
アリシア・ヴィキャンデルの舞台挨拶を目当てに観に行ってしまいました(^^ゞ
東京で働くルーシー（アリシア・ヴィキャンデル）の友人リリー（ライリー・キーオ）が
行方不明になります。
彼女が遺体で見つかった時、警察が容疑者と睨んだのはルーシーでした。
ダークな雰囲気のミステリーです。
なぜ、リリーは殺されてしまったのか。犯人は誰なのか。
容疑者となった主人公ルーシーと日本人の恋人・禎司（小林直己）との恋を辿って行く中で
少しずつ真実が明らかになっていきました。
東京と佐渡が舞台になっていました。
東京のシーンはところどころ日本っぽくない感じがした反面、
佐渡の雰囲気は純和風という感じで、外国人の視点で観た日本がちょっと面白かったです。
過去に強いトラウマを持つ笑顔の少ないルーシーの難しいキャラクターを
さすがの上手さで演じたアリシア・ヴィキャンデルが良かったです。
彼女の魅力と演技力が輝く作品だなと感じた１本です。
監督：ウォッシュ・ウェストモアランド 出演：アリシア・ヴィキャンデル ライリー・キーオ 小林直己
2019年 アメリカ 原題：Earthquake Bird
（20191029）
→ 東京国際映画祭のHPはこちらへ https://2019.tiff-jp.net/ja/lineup/film/32SPS04
『50人の宣誓』
50人が集まって法廷で宣誓すれば判決を覆すことができるというイランの法律を背景に
殺された妹のために一族を集めて裁判所へ向かおうとした一人の女性の姿を描いたサスペンスです。
旅費を自費で用意し、一族全員が乗れるバスを借りて乗り込んだラズィエ（マーナズ・アフシャル）。
妹の殺人事件から５年が過ぎ、ようやく逆転判決のための50人の宣誓を行う許可が出たのです。
でも、その道のりではハプニングが続出します。
死刑判決を望むラズィエとは違う意見を述べる親族や、親族内の確執で喧嘩が起きるなど
予定は遅れるばかり…
そして、ラズィエとは真っ向から反対する夫が追いかけて来た時、事態は思わぬ方向へ向かいました…
最初はバスで移動しているシーンが多かったのでロードムービー的な作品かと思っていたら
意外な真実も明らかになってきて、一筋縄ではいかないサスペンスになっていました。
その展開だけでなく、イランの特殊な法律や男女格差が当然とされる状況なども興味深くて
見ごたえのある作品でした。
監督さんは作品のテーマのひとつに宣誓の重さがあると言っていました。
神に誓うこと=宣誓 がどれほど大切なものか。
宣誓は宗教的なものだけでなく、
その人の誠実さや人間性を映し出す鏡みたいなものだなと感じました。
また、人の生死がこういう法律で決まるのも興味深かったです。
観終わった時、いろいろと複雑な想いを巡らせた１本です。
監督：モーセン・タナバンデ 出演：マーナズ・アフシャル サイド・アガカニ ハサン・プールシラズィ
2019年 イラン 原題：The Oath[Ghasam]
（20191104）
→ 東京国際映画祭のHPはこちらへ https://2019.tiff-jp.net/ja/lineup/film/32ASF04
『動物だけが知っている』
今年も観客賞のチケットを早々に取りました！
当日までどんな作品が受賞するのか分からないので、それも含めて楽しみにしています。
今年は今作が受賞しました☆
冬は雪に覆われるフランスの小さな町とアフリカのコートジボワール。
この遠く離れた異国をインターネットは簡単に繋いでしまいます。愛や犯罪と共に…
フランスの小さな町で一人の女性が行方不明になりました。
道路には彼女の乗っていた車が乗り捨てられています。
なぜ、彼女は姿を消してしまったのかも不明のまま、一人暮らしの男が怪しいと噂され始めました。
その孤独な男は近隣でも有名な変わり者で、彼と親しく話すのは近くで農場を経営する夫婦の妻です。
実は夫は孤独な男の世話をする妻の行動を浮気ではないかと怪しんでいます。
一方、夫も妻に隠して怪しげな外出を繰り返していました…
それにしても、浮気って罪ですね。
軽い気持ちでも相手が真剣になったら泥沼になるし、
相手が悪人だったらお金をだまし取られてしまいます。
自由な愛を謳歌するお国柄かも知れませんけど、愛の落とし穴は底が深いなあと感じました。
あと、行方不明になった女性と恋に落ちたパリジェンヌ役の
ナディア・テレスツィエンキーヴィッツは天使のようにキュートですね。
彼女の美しさが人を狂わせ、事件を起こしてしまったのも納得させられるような可愛さでした。
様々な伏線が繋がっていく展開に謎解きの面白さを感じたと同時に
途中でさりげなく語られる、夫婦が愛し合っていれば大丈夫という言葉は奥が深いなあと思いました。
観終わった時、この映画が観客賞に選ばれて良かったとニッコリした1本です。
追伸
ナディア・テレスツィエンキービッツは今回の映画祭の最優秀女優賞を受賞しました！
監督：ドミニク・モル 出演：ドゥニ・メノーシェ ロール・カラミー ダミアン・ボナール ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ ナディア・テレスツィエンキーヴィッツ
2019年 フランス 原題：Only the Animals[Seules Les Bêtes]
（20191105）
→ 東京国際映画祭のHPはこちらへ https://2019.tiff-jp.net/ja/lineup/film/32CMP11
スザンナ・ジョーンズ著の同名小説をアリシア・ヴィキャンデル主演で描いたサスペンスです。
アリシア・ヴィキャンデルの舞台挨拶を目当てに観に行ってしまいました(^^ゞ
東京で働くルーシー（アリシア・ヴィキャンデル）の友人リリー（ライリー・キーオ）が
行方不明になります。
彼女が遺体で見つかった時、警察が容疑者と睨んだのはルーシーでした。
ダークな雰囲気のミステリーです。
なぜ、リリーは殺されてしまったのか。犯人は誰なのか。
容疑者となった主人公ルーシーと日本人の恋人・禎司（小林直己）との恋を辿って行く中で
少しずつ真実が明らかになっていきました。
東京と佐渡が舞台になっていました。
東京のシーンはところどころ日本っぽくない感じがした反面、
佐渡の雰囲気は純和風という感じで、外国人の視点で観た日本がちょっと面白かったです。
過去に強いトラウマを持つ笑顔の少ないルーシーの難しいキャラクターを
さすがの上手さで演じたアリシア・ヴィキャンデルが良かったです。
彼女の魅力と演技力が輝く作品だなと感じた１本です。
監督：ウォッシュ・ウェストモアランド 出演：アリシア・ヴィキャンデル ライリー・キーオ 小林直己
2019年 アメリカ 原題：Earthquake Bird
（20191029）
→ 東京国際映画祭のHPはこちらへ https://2019.tiff-jp.net/ja/lineup/film/32SPS04
『50人の宣誓』
50人が集まって法廷で宣誓すれば判決を覆すことができるというイランの法律を背景に
殺された妹のために一族を集めて裁判所へ向かおうとした一人の女性の姿を描いたサスペンスです。
旅費を自費で用意し、一族全員が乗れるバスを借りて乗り込んだラズィエ（マーナズ・アフシャル）。
妹の殺人事件から５年が過ぎ、ようやく逆転判決のための50人の宣誓を行う許可が出たのです。
でも、その道のりではハプニングが続出します。
死刑判決を望むラズィエとは違う意見を述べる親族や、親族内の確執で喧嘩が起きるなど
予定は遅れるばかり…
そして、ラズィエとは真っ向から反対する夫が追いかけて来た時、事態は思わぬ方向へ向かいました…
最初はバスで移動しているシーンが多かったのでロードムービー的な作品かと思っていたら
意外な真実も明らかになってきて、一筋縄ではいかないサスペンスになっていました。
その展開だけでなく、イランの特殊な法律や男女格差が当然とされる状況なども興味深くて
見ごたえのある作品でした。
監督さんは作品のテーマのひとつに宣誓の重さがあると言っていました。
神に誓うこと=宣誓 がどれほど大切なものか。
宣誓は宗教的なものだけでなく、
その人の誠実さや人間性を映し出す鏡みたいなものだなと感じました。
また、人の生死がこういう法律で決まるのも興味深かったです。
観終わった時、いろいろと複雑な想いを巡らせた１本です。
監督：モーセン・タナバンデ 出演：マーナズ・アフシャル サイド・アガカニ ハサン・プールシラズィ
2019年 イラン 原題：The Oath[Ghasam]
（20191104）
→ 東京国際映画祭のHPはこちらへ https://2019.tiff-jp.net/ja/lineup/film/32ASF04
『動物だけが知っている』
今年も観客賞のチケットを早々に取りました！
当日までどんな作品が受賞するのか分からないので、それも含めて楽しみにしています。
今年は今作が受賞しました☆
冬は雪に覆われるフランスの小さな町とアフリカのコートジボワール。
この遠く離れた異国をインターネットは簡単に繋いでしまいます。愛や犯罪と共に…
フランスの小さな町で一人の女性が行方不明になりました。
道路には彼女の乗っていた車が乗り捨てられています。
なぜ、彼女は姿を消してしまったのかも不明のまま、一人暮らしの男が怪しいと噂され始めました。
その孤独な男は近隣でも有名な変わり者で、彼と親しく話すのは近くで農場を経営する夫婦の妻です。
実は夫は孤独な男の世話をする妻の行動を浮気ではないかと怪しんでいます。
一方、夫も妻に隠して怪しげな外出を繰り返していました…
それにしても、浮気って罪ですね。
軽い気持ちでも相手が真剣になったら泥沼になるし、
相手が悪人だったらお金をだまし取られてしまいます。
自由な愛を謳歌するお国柄かも知れませんけど、愛の落とし穴は底が深いなあと感じました。
あと、行方不明になった女性と恋に落ちたパリジェンヌ役の
ナディア・テレスツィエンキーヴィッツは天使のようにキュートですね。
彼女の美しさが人を狂わせ、事件を起こしてしまったのも納得させられるような可愛さでした。
様々な伏線が繋がっていく展開に謎解きの面白さを感じたと同時に
途中でさりげなく語られる、夫婦が愛し合っていれば大丈夫という言葉は奥が深いなあと思いました。
観終わった時、この映画が観客賞に選ばれて良かったとニッコリした1本です。
追伸
ナディア・テレスツィエンキービッツは今回の映画祭の最優秀女優賞を受賞しました！
監督：ドミニク・モル 出演：ドゥニ・メノーシェ ロール・カラミー ダミアン・ボナール ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ ナディア・テレスツィエンキーヴィッツ
2019年 フランス 原題：Only the Animals[Seules Les Bêtes]
（20191105）
→ 東京国際映画祭のHPはこちらへ https://2019.tiff-jp.net/ja/lineup/film/32CMP11