英国ガーディアン紙のジャーナリストが綴った自伝的な回顧録をもとに映画化した青春ドラマです。
1980年代のイギリスでブルース・スプリングスティーンを聴きながら10代を生きるのは
どんなだろうなと気になってチャレンジしてみました。
イギリスの小さな町で暮らすパキスタン系少年の物語です。
パキスタンからの移民だった両親のもとに生まれたジャベド(ヴィヴェイク・カルラ)は16歳。
父親は絶対的な存在という家庭環境にも、親に将来を決められて期待されることにも
うんざりしている毎日を送っています。
さらに、不況のイギリスでは移民は蔑視され、いつも差別に怯えながら生きていました。
その境遇はハイスクールへ入学しても変わりません。
でも、学食の片隅で独りのランチを食べていた時、同級生のループス(アーロン・ファグラ)が
ブルース・スプリングスティーンのカセットテープを彼に聴くようにと手渡します。
その音楽を聴いた時、ジャベドの人生には小さな変化が起き始めていました。
それにしても、ブルース・スプリングスティーンの曲は偉大ですね~
少年の心に勇気とパワーを与え、見知らぬ大人たちの心をも動かし、未来を動かしていきます。
ストーリーはシンプルなだけに、曲の良さが真っ直ぐに伝わってきます。
洋楽に疎い私には名前くらいしか分からない人ですけど、映画に登場する曲を聴いただけでも
凄いなあと思いました。
自分の心に素直な行動を起こせなかったほど内気だった少年の物語がひとつの映画になるなんて、
ブルース・スプリングスティーンに出会う前の彼に教えても信じてもらえなかったかもですね(^^ゞ
観終わった時、音楽の力はやっぱり偉大だなあとしみじみと感じた1本です。
監督:グリンダ・チャーダ 出演:ヴィヴェイク・カルラ クルヴィンダー・ギール ミーラ・ガナトラ ネル・ウィリアムズ アーロン・ファグラ ディーン=チャールズ・チャップマン ロブ・ブライドン ヘイリー・アトウェル デヴィッド・ヘイマン
2019年 イギリス 原題:BLINDED BY THE LIGHT
(20200722)
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