めちゃくちゃ面白くて、期待通りの楽しさでした!

男の夢の中に、赤い髪をしたキュートな女の子が登場してきた。
彼女の名はパプリカ。心の底に隠されているトラウマを夢から解き明かす夢探偵だ。
治療を受けている患者は彼女の魅力にほれぼれしつつ、自分の夢の世界を体験していく。
しばらくして夢から覚めた後、パプリカは患者と共に夢分析を始めた。
実は研究所で開発中の“DCミニ”という特殊な装置をつけて夢を見ると
装置をつけた者同士が夢を共有することができた。
また、つけている者が見ている夢をモニターして録画もできるのだ。.
サイコ・セラビストには画期的で本当に夢のような装置だったのだが
このDCミニが突然、何者かによって盗まれてしまった。
そして、研究所内で少しずつ異変が起き始めた…

テクノ系の音楽と共に繰り広げられる夢の世界が面白かったです~
おもちゃと人形たちで作られている大名行列やロボット化した意識など
なんでもありの荒唐無稽で不思議な世界で、どんどんストーリーが進んで行きます。

中でも、夢の世界での意識の形骸化の映像はかなりドキドキでした。
(何故かちょっとだけ小説の『エンダーのゲーム』を思い出しました。)
また、夢から覚めたと思っていたらまだ悪夢の続きというのは、やっぱり怖かったです。
そして、クライマックスのDCミニが暴走して夢と現実が融合していく様子の映像は
さすがだなあと思ってしまいました。

冷静沈着で頭の切れる美人サイコ・セラピストの千葉敦子と
彼女とは対照的に、次々と飛び跳ねるように走っていくキュートなパプリカ。
二人は夢と現実の世界の崩壊を止めようと行動を起こします。
そして、冷静なはずの敦子が自分の恋に気付いて走り出した時に
誰にも予想のつかないことが起き始めます。
そんな展開に、ラストまで目が離せませんでした。

あっという間に時間が過ぎて、もう一回観たいなあと思ってしまった1本です。


(061202)