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ウィンター・ソング [う]

始まってすぐ、なるほどミュージカルだ~と思ってしまいました(笑)

上海で新作映画の記者会見が開かれた。
監督(ジェッキー・チュン)と主演女優のスン・ナー(ジョウ・シュン)、
そして主演男優のジェントン(金城武)の3人が記者からの質問を受けていた。
ジェントンはスン・ナーが気になる様子で、会見の間も彼女を見つめている。
実はこの二人はまだ俳優になっていない10年前に愛し合った仲だったのだ。
その思い出は、スター女優となったスン・ナーとしては忘れたいものだったのだが
ジェントンは今でもその愛を心に残したまま、苦しい想いをいだいていた…

歌の方は監督役のジェッキー・チュン以外はあんまりでしたけど、ストーリーの展開は
現在と過去、そして撮影されている映画のシーンが織り交ぜられていて面白かったです。
撮影の進行と共に2人の心が揺らいでいき、
その揺らぎと共に過去に何があったかが分かってきます。
なによりも愛を信じた男ジェントン。
愛よりも貧乏からの脱出を願った女スン・ナー。
そして男にとっては突然に、女にとっては必然として、愛は壊れてしまいます。

その後、彼女は過去を振り返らず、華やかにスターとなっていくのに
彼は心の傷を癒すことがどうしても出来ません。
その彼の執拗な様子は、正直ちょっと怖かったです…
が、やがて彼も自分を取り戻します。
10年ぶりに彼女と心を通じ合わせたことで、何かを感じることが出来たのです。
一方、忘れることによって苦い過去の全てを拒否していた彼女もようやく過去を認めるようになり
大切な愛の思い出もきちんと心にしまえるようになります。

たとえ過去の愛だとしても、忘れ去られてしまっては相手にとって辛いことです。
その時の想いを相手がちゃんと心に刻んでいると感じた時に終わる愛がある…
そんなことを改めて知らされた1本です。


(061206)


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coco030705

>その時の想いを相手がちゃんと心に刻んでいると感じた時に
終わる愛がある
愛とは、お互いが納得してはじめて完結するのかもしれませんね。
by coco030705 (2006-12-07 18:46) 

non_0101

cocoさんへ
nice&コメントをありがとうございました。
映画にはあまり入れなかったのですけど
その分、愛についていろいろ考えながら観ていました。
それにしても、ジェントン怖かったです(^^ゞ
by non_0101 (2006-12-07 21:50) 

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