ここ何作か、復讐とか怨念とかどろーっとした人間関係の作品が続いたので
ちょっと明るそうかな?と思いつつこの作品を観てみました。
昭和40年代までのヒット曲をモチーフに作成された短編集です。
あまり知らない曲も多かったのですけど、知らなくても面白かったです(^^)

「ダンシング・セブンティーン」
この作品に使われている激しい阿波踊りの映像が高円寺とは…

「僕は泣いちっち」
こんな短い時間の間に随分と重い人生を描いたものだ~とびっくりでした。

「これが青春だ」
この主人公のエアギターの迫力に、思わず笑ってしまいました。

「小指の思い出」
大杉蓮さんの演じる主人公が妙に可愛くて、
近くに座っていた年配の男性がとてもうけていました(^^ゞ

「ラブユー東京」
いきなり原始時代だったので、この話は一体何??と途中まで不安になりました。
こんな展開になるとは…

「女のみち」
唯一本人が出演して歌っている作品。ベタだけど一番素直に笑わせてもらいました。

「ざんげの値打ちもない」
この短編集の中では一番ハードな展開になってしまって、びっくりしました。
さすがは余貴美子さんです!

「いとしのマックス」
きっと蛭子さんも監督をしていて楽しかったろうなあと思うようなバイオレンス(?)でした。

「乙女のワルツ」
きれいなストーリーです。切なさでは「ラブユー東京」と一番争いをしました。

「逢いたくて逢いたくて」
変な人の話だなあと思っていたのに、何か素敵な話になっている…という
ちょっと不思議で楽しいストーリーです。

「みんな夢の中」
これは、主演の高橋恵子さんと同年代の人が観たら泣けるだろうなあと感じました。

「東京ラプソディ」
エンディングのように音声は歌声だけ。
でも、主演の瀬戸朝香さんが演じるバスガイドさんがきれいで
東京のバスツアーに行ってみたくなるような作品でした。

と、一言ずつだけ感想を書いてみましたm(__)m
とにかく、ひとつひとつの物語が充実しているのにびっくりでした。
青春ドラマ、恋愛ドラマ、サスペンスにバイオレンス、そしてSFにコメディと
ジャンルはなんでも揃ってます(笑)
歌謡曲って、その曲の短い間に聴いている人の心や感情を動かすパワーがありますよね。
この作品もそんな懐かしさや切なさや楽しさがつまっている短編集でした。

観終わった時、ちょっと懐かしいような楽しい気分になった1本です。

監督:磯村一路 七字幸久 タナカ・T 片岡英子 三原光尋 水谷俊之 蛭子能収 宮島竜治 矢口史靖 おさだたつや 山口晃二
2007年製作 日本
(070601)