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河童のクゥと夏休み [か行]

未見ですけど、クレヨンしんちゃんの『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』と言えば
“大人も泣けるアニメ”という噂を聞いた事があります。
そんな監督さんが作った作品なので、ちょっと興味がありました。
2時間18分の長さを感じさせない、楽しくて考えさせられるファンタジーでした(^^)

夏休みを目前にしたある雨の日。学校の帰り道で友達とふざけていた康一は
うっかり片方の靴を飛ばしてしまった。
飛んでいった靴は同級生の女の子のランドセルにぶつかり、河原へ落ちてしまう。
みんなが先に帰ってしまい一人残された康一は、靴を拾うために河原へと降りた。
靴に近づこうとすると、石に足を取られて転んでしまう。
ようやく靴を履いて道へ戻ろうとすると、またしても同じ石に躓いてしまった。
不思議に思った康一がその石を掘り起こしたところ、何か化石のようなものが見えた。
早速、家に持ち帰って石を水で洗ってみると、
化石の色がみるみる緑に変わり、河童の形になった…

最初に石から元に戻った河童を観た時は、なんか気持ち悪いぞという感じでした(^_^.)
(康一のおかあさんも、最初は気持ち悪いと言っていました(笑))
でも段々と元気になって動き始める河童を観ているうちに、
生き生きした表情が何ともキュートで、最後はかなり可愛く見えました~

物語は河童のクゥと康一&家族たちとの友情や絆、
マスコミや世間の対応のいやらしさと無責任さ、
子供たちの中にあるいじめの心、
そして河童が住めるような河や沼が無くなってしまっている事など
考えさせられるようなエピソードがたくさん詰まっていました。

それにしても、冴えないサラリーマンのお父さん、はきはき物を言うお母さん、
末っ子でわがままな妹、そしてごく普通の男の子・康一のキャラクターや
一家4人家族の生活の様子があまりにも自然で
すっかり引き込まれてしまいました。
(特に妹のわがままっぷりには、思わず笑ってしまいました(^^))

また、子供たちが遊び半分で笑いながら一人の女の子をいじめている様子に
胸が痛いなあと感じつつも、よく描かれていると感心しました。
アニメだからこそリアルな表現に感じられた気がします。
予告編を観た時には、この絵はあまり可愛くないかもと思ったのですけど
その反面、リアルな人間像を描くにはぴったりだったのかと改めて感じました。

少年が初めて知る大切な友情や淡い想い、そして別れ。
そんなキラキラした瞬間を素敵なストーリーでみせてくれた1本です。

監督:原恵一
2007年製作 日本
(070605)


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コメント 2

non_0101

アートフル ドジャーさんへ
niceをありがとうございました。
アニメとしてはかなり素敵な作品でした☆
by non_0101 (2007-06-20 01:14) 

non_0101

@ミックさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2009-10-07 23:15) 

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