19世紀末のウィーンを舞台にした愛と奇術の物語です。
エドワード・ノートンにはやっぱり怪しい人が似合っていました(^^ゞ

幼い頃、奇術に夢中になっていたエドゥアルドは、偶然、道端で公爵令嬢ソフィと出会った。
ソフィの監視が厳しくて会うのが難しい二人だったが、
人目を忍ぶように待ち合わせては遊んでいるうちに、お互いに恋心を抱くようになる。
だが、エドゥアルドは公爵家に出入りする家具職人の息子。
身分の違いにより、二人は無理やり引き裂かれてしまう。
そして15年後、エドゥアルド(エドワード・ノートン)は
“幻影師アイゼンハイム”と名前を変えて舞台に立つようになっていた。
彼の奇術は大人気で評判を呼び、興味を持った皇太子(ルーファス・シーウェル)も舞台を観にやって来た。
そして、皇太子と一緒に客席に着いたのは
会えなくなってから忘れたことの無かった幼なじみのソフィ(ジェシカ・ビール)だった…

ほとんど前知識無く観て来ました~ 予想よりも面白かったです☆
『プレステージ』のように、妙に高いプライドのぶつかり合いとかだったら
どうしようかなあと思っていたのですけど、
こちらは不思議な奇術と共に、純愛のための知略が張り巡らされている物語でした(^^)

幼くして離れ離れになったエドゥアルドとソフィは15年の時を経て再び出会います。
エドゥアルドは人気の高い幻影師アイゼンハイムとして。ソフィは皇太子の婚約者として。
二人の身分の違いはあまりにも大きく、口を利くことさえままなりません。
でも、15年前から続いていた想いは、その身分を越えていきます。
そして、二人の愛が明らかになった時に起きる悲劇。
皇太子や二人を監視する警部の思惑も絡めながら、事件は思わぬ方向へと向かっていきました。

それにしても、エドワード・ノートンはこういう悩める役が似合いますね。
今回は特に切れ者の役だったので、似合ってました。(でも、髭はう~んと思いましたけど(^^ゞ)
また、最近よく見かけるなあと思ったポール・ジアマッティも
エドゥアルドを追い詰めつつも彼に同情を寄せる警部役にぴったりでした。

古都の空気と不思議な恋物語に、ちょっと幻惑されちゃったなと思った1本です(^^ゞ



監督:ニール・バーガー 出演:エドワード・ノートン ポール・ジアマッティ ジェシカ・ビール ルーファス・シーウェル
2006年 アメリカ/チェコ 原題:THE ILLUSIONIST
(080611)