押井守監督のもとに3人の若手監督が集まって作り上げた4本のオムニバス映画です。
テーマは“斬る”なので普通は見ないタイプの作品ですけど、お祭り気分で観てきました(^^ゞ
3人の監督さんたちのティーチインが面白かったです~
オムニバスの順番通りに書きます。

①「キリコ」(辻本貴則監督)
姉キリナを殺した組織に復讐する妹キリコの活躍を描いたアクション。
頭を打たれて死んだ妹が何故か復活している?!と思ったら、ちょっと不気味な種明かしが…
怖いなあと思いつつも、復讐に燃えるキリコの姿は迫力でした~
オムニバスの中でも殺陣のシーンの美しさは一番でした!
“斬る”姿のかっこ良さが満喫できる作品だと思います。

②「こども侍」(深作健太監督)
4本の中では唯一、起承転結のあるストーリーでまとまっている作品。
設定がちょっと面白くて、現代だけど侍がいるという不思議な世界に生きる小学生が主人公です。
斬る動作よりも、侍として戦うことや斬ることの精神を中心に描いていて
面白いなあと思いながら観ていました。
活動弁士の山崎バニラさんの語りもテンポが良くて楽しかったです。
私はこの作品が一番好きでした☆

③「妖刀射程」(田原実)監督
訓練中の警視庁特殊部隊SATチームは何故、惨殺されてしまったのか。
その影には、いにしえの妖刀の魔力が関わってた…という設定のアクションです。
確か副題に“ZAN-KEN”と付いていた気が(^^ゞ
とにかく、この作品に出てくる武器は斬新でかっこいいです。
妖刀と銃が融合して新兵器になってしまうなんて、
兵器好きには堪らないだろうなあと思った作品です(^^ゞ

④「ASSAULT GIAL2」(押井守監督)
ほとんど台詞の無いファンタジー作品。
ミカエルとガブリエルの一騎打ちという設定で、二人の女の子の戦いを描いています。
最初の方は草原とか雨とかカエルとか自然の生き物たちがアップで映し出されていて、
環境ビデオのようだ~と心地よいまま、ちょっとだけ気が遠くなりました(笑)
二人の女の子の雰囲気も綺麗で、大作のラストシーンを観たような感覚になりました(^^ゞ

ティーチインは会場全体がこの映画を楽しんだぞ!という雰囲気に包まれていて
素直につっこんだ受け答えが面白かったです。
今回映画祭で観たティーチインの中では一番笑ってしまいました(^^ゞ



監督:押井守 深作健太 辻本貴則 田原実
出演:藤田陽子 菊地凛子 森田彩華 水野美紀 溝口琢矢 石垣佑磨
2008年 日本
(20081019)