「完全版 怪人二十面相・伝」(北村想著)を原案に作り上げたエンターテイメントで
怪人20面相を巡ってサーカスの曲芸師、名探偵、泥棒、そして財閥のお嬢様が活躍する物語です。
金城武さんのカッコ良さと松たか子さんの明るさがキラキラ輝いていました(^^)

第二次世界大戦が回避された日本では、厳しい身分制度が施行されたまま未来へと向かっていた。
富は一握りの特権階級である財閥に集中し、貧困層は一生を厳しい生活のまま送っている。
ある日、サーカス団の曲芸師・遠藤平吉(金城武)の元に、雑誌編集者がやって来た。
彼の身のこなしの素晴らしさに目を留め、ぜひ、雑誌に載せるスクープ写真を撮って欲しいと考えたのだ。
欲しいのは名探偵・明智小五郎(仲村トオル)と財閥のお嬢様・葉子(松たか子)の婚約式の写真。
病気の恩師を医者に見せたいと思っていた平吉は礼金欲しさにスクープの仕事を引き受けた。
だが当日、会場の写真を撮ろうとしていた平吉は警官たちに“怪人二十面相”と間違われてしまった…

ミステリー仕立てのジュブナイルのような物語の中です。
軽やかに宙を舞い、大きな夢を追っていく主人公に金城武さんはピッタリでした~

騙されて怪人二十面相にさせられてしまうサーカス団の曲芸師・遠藤平吉。
彼は貧困層に育ち、帰る場所はサーカス団しかありません。
彼は怪人二十面相と対決して捕まえて自分の名誉を取り戻すために、極秘の訓練を始めます。
そんな自分を取り戻そうと必死になる役の金城さんは、クールな諸葛孔明とは全く違っていました(^^)
悪者にうっかり騙されるようなおとぼけっぷりも似合いますね。
訓練の中でも街の建物を乗り越えながら一直線に走る訓練の彼は生き生きとしてます。
かなり大変そうでしたけど、とっても楽しそうでした。

また、松たか子さんもお転婆な財閥のお嬢様役にピッタリでした~
自分を抑えている上品なお嬢様かと思っていたら、少しずつお転婆な性格が出てきて
最後はナウシカ&クラリスみたいになってました(笑) 彼女のファンは必見かもです(^^ゞ

懐かしい雰囲気のレトロな街並みや、下町っぽい人情味溢れる人々にニッコリしながらも
二転三転するストーリー展開に、なるほどそうですか~とワクワクでした。
今回も鳩が出てきて、監督たちによっぽど鳩が似合う男だと思われているのかなあと
ちょっと可笑しくなった1本です☆



監督:佐藤嗣麻子 出演:金城武 松たか子 仲村トオル 國村隼
2008年 日本
(20081203)

追伸
この映画は試写会で観ました。公開は12月20日以降の予定です。