片倉スズメ(上野樹里)は普通の主婦。小さな町で平凡な毎日を過ごしていた。
夫は海外に単身赴任で、家には彼女と夫のペットである亀しかいない。
外に出れば人々は皆、彼女が透明人間かのように無視していく。
しかも、平凡を絵に描いたようなスズメの生まれた時からの親友・扇谷クジャク(蒼井優)は
常に異彩を放っている女の子で、クジャクと並んでいるとスズメはますます落ち込んでしまう。
そんなある日、階段を登っていたところ
スズメは偶然に1cm四方くらいの“スパイ募集”ポスターを見つける。
平凡な日常に埋もれている平凡な自分を変えられるのでは?と思いついたスズメは
そのポスターの電話番号に連絡をしてみた…
最初から最後まで“脱力系”の笑いが散りばめられていて、暑い一日がちょっと楽しくなりました(^^)
本当は今日から公開の映画を観に行きたいなあと思っていたのです。
でも、久々に天気の良い休日と思って洗濯とかしていたら、段々と家を出る気力が…
ということで、家でDVDにしてしまいました(^^ゞ
こんな日はハリウッド大作かコメディがいいなあと思いつつ選んだのがこの1本です。
微妙な感覚のコメディなのですけど、その微妙さ自体が可笑しくてクスクス笑ってしまいます。
スパイになることで“普通の平凡”から“非常な平凡”になるところが面白いです。
スパイだからこそ目立ってはいけないのです。
平凡な食料は…なんて考えながらスーパーにいると
いつもの買い物もスパイの立場になってみると新鮮です。
あまりにも平凡なスズメだからこそスパイが似合うなんて、観ていて楽しくなってしまいました。
それにしても上野樹里さんがめちゃくちゃ可愛いです。
この撮影の頃は17歳なのですね~ 若過ぎて主婦に見えなくてもOKです。
この若さでオバサンパーマがキュートに見えるのは彼女しかいません。
パーマ屋のおじさんの温水洋一さんとかラーメン屋のオヤジの松重豊さんとか、
登場するだけで楽しい気分にさせてくれます。
そして、スズメをスパイの道に引き込む夫婦役の岩松了さんとふせえりさんのテンションも
妙に可笑しかったです。
観終わった時、こんなに脱力系なのに、ちょっと元気を貰ったような気持ちになった1本です。
監督:三木聡 出演:上野樹里 岩松了 ふせえり 蒼井優 松重豊 村松利史 要潤
2005年 日本
(20090627)