犬のボルトは子犬の時に少女ペニーと出会ってから、ずっとペニーを守ってきた。
ペニーの父は天才的な科学者で悪の組織に狙われていたのだ。
悪の組織の手がペニーへと向かうと、ボルトはスーパーパワーを発揮して次々と敵を倒していた。
だが、実はそんなボルトが活躍しているのはTVドラマの世界の中。
ボルトはドラマで活躍するスター犬で、ペニーは女優だったのだ。
でも、スタジオの外へ出たことの無いボルトは自分の力が本物だと信じていた。
ある日、ドラマの撮影の中でペニーが敵にさらわれてしまうのを見たボルトは
彼女を追いかけて走り出し、スタジオの外へ出てしまう。
初めて外の世界に出たボルトは自分のパワーが消えてしまい、途方に暮れてしまった…
3匹の動物たちがペニーのいるハリウッドへ帰るために、ニューヨークからアメリカ縦断の旅に出ます。
そんなボルトと仲間たちの冒険は可愛くて面白くて楽しかったです~
世間知らずで、自分の力とペニーの愛を一途に信じる犬ボルト。
世間を知り尽くしていて、ボルトを導きつつも人間への不信感を隠せない猫ミトンズ。
出会った時は反発しあっていた彼らは旅を続ける中で少しずつ“仲間”になっていきます。
そして、TVドラマが大好きでボルトをヒーローだと信じるハムスターのライノ。
途中で二人の旅に加わったライノは、段々と世間を理解し始めて自信を無くしてしまったボルトに
その明るさで信じる勇気を与えていきます。
それにしても、シンプルなストーリーです。
奇をてらうような展開ではないのに飽きさせないって、なかなかすごいです。
それはやっぱり、誰もが信じてみたくなるようなボルトの素直な“愛の力”なのかも知れません。
例え自分の人生が作り物だと分かっても、そこに生まれた愛が本物なんだと信じて行動するなんて
いじらしくて応援したくなってしまいます。
そして、もちろん夢を与えるディズニーアニメは期待を裏切りません(笑)
ちょっと面白かったのは、実は「ボルト」の前に上映されるおまけの短編です。
ピクサーで活躍したジョン・ラセター氏が製作総指揮をしているだけあって、
短編ではピクサーの「カーズ」のキャラクターが大活躍しています。
しかも舞台は“東京”です。
ちょっと不思議な東京で繰り広げられるレースはとてもスピーディーな展開で、目が離せませんでした~
観終わった時、短編も「ボルト」もすっかりお気に入りになって、大満足~とニッコリした1本です(^^)
監督:バイロン・ハワード クリス・ウィリアムズ 製作総指揮:ジョン・ラセター
2009年 アメリカ 原題:BOLT
(20090707)
追伸
この映画は試写会で観ました。公開は8月1日以降の予定です。