ロボット設計を仕事にしているグレイス・チャン(バービー・スー)は
夫を亡くした後、小学生の一人娘を女手1つで大切に育てていた。
娘を学校へ送り届けた帰り道、グレイスは突然誘拐されてしまう。
理由も分からないまま監禁された彼女は、見知らぬ男たちから弟のことを尋ねられる。
だが、彼女は弟の現状など全く知らず、連絡先は携帯番号だけだ。
そんなグレイスの様子を見た男たちは納屋にあった電話を壊し、
今度は彼女の娘を誘拐するために、彼女一人を残して出かけて行った。
彼女は壊れた電話を修理し、なんとか外へ連絡を取ろうとした…
頼りないけれど人の良いサラリーマンが失敗を繰り返しながらも前へ進もうとする姿を
ドキドキしながら観ていました~
男たちに誘拐されたグレイス。
そんなグレイスの電話が偶然繋がった先は
借金の取立て屋のくせに気が弱くて仕事下手なアボン(ルイス・クー)です。
アボンはその気の弱さから妻に逃げられ、一人息子には約束を守れないダメな父親だと思われています。
小学生の息子の留学が決まり、息子は父に空港まで見送りに来て欲しいと願っています。
しばらく息子に逢えなくなるアボンは、今日こそはちゃんと有言実行の姿を息子に見せようと
空港へ車を走らせていました。
そんな最中にアボンの携帯電話にかかってきたのがグレイスの電話だったのです。
最初は悪戯だと思った電話が本当の誘拐だと知った後のアボンの行動力は凄いです。
犯人の車を追うために大事故と大渋滞を起こしながらも、必至に車を走らせます。
でも、何と言っても気の弱いサラリーマンですし、輪をかけてドジを繰り返すのです。
途中、ドジとは言えそこまで間違わなくてもいいでしょう!とちょっとイラッと来ましたけど、
まあよくあるドラマのように上手く行かないのもありなのかなと思いつつ観ていました。
それにアボンがとっても頑張っているので、ちょっとダメダメでも許したくなってしまいます(^^ゞ
リメイクなので大筋はほとんど同じなのですけど、国が違うと雰囲気も変わってきますね~
ラストまでドキドキさせる展開に、『セルラー』で感じた明るいアクションとはまた違った
迫力と緊迫感を楽しめた1本です。
監督:ベニー・チャン 出演:ルイス・クー バービー・スー ニック・チョン リウ・イエ
2008年 香港 原題:保持通話/CONNECTED
(20090812)