寛政大学入学のために仙台から東京へ出てきた蔵原走[カケル](林遣都)は
無一文で大学に野宿していたところを同大学の4年生清瀬灰二[ハイジ](小出恵介)に拾われる。
カケルを商店街の定職屋に連れて来たハイジは、カレーを食べる彼をニコニコしながら見つめ、
毎日お腹いっぱい食べられる方法を教えてあげようと言った。
カレーをご馳走になったカケルが店を出たところ、ハイジは突如走り始めた。
もしや無銭飲食!?と驚いて走り始めたカケルの後ろから、定職屋の女の子が二人を追いかけて来る。
さらにハイジがのん気そうに話すあおり文句を聞いて本気になったカケルはトップスピードで駆け始めた。
その後ろ姿を見たハイジは、彼こそが自分の求めていた男だと確信した…
本当に爽やかな青春ドラマでした\(^^)/
密かに箱根駅伝への夢を抱いていたハイジ。
彼は高校時代に膝を故障し、陸上を断念したという過去を持っています。
彼の住んでいる竹青荘は実は陸上部の寮です。ノルマは毎日5キロのジョギングのみ。
ただし、これまでは寮生たちは競技へ参加したことはありませんでした。
走ることへの情熱を捨て切れなかったハイジは4年間、この竹青荘で料理をはじめとして
トイレ掃除から試験の朝に起こしてあげることまで、甲斐甲斐しくみんなの世話してきました。
それも全ては密かな箱根路への夢のためです。
そして、4年生になった春、遂に最後のピース、カケルがハイジの目の前に現れます。
ハイジは満を持して自分の夢を寮生たちの前で発表し、10人は箱根に向かって走り始めました。
何と言っても箱根駅伝のシーンは最高です!
私は横浜出身なので、お正月といえばテレビのかじりついて箱根駅伝を見ている人です。
本物の駅伝をそのまま映画化したような展開には、とてもワクワクしました~
役者さんたちもみんな頑張って走っていて、必死にたすきを渡している姿にはドキドキしました。
時々、えーっそんなふうに原作の想いを変えてしまったの?とか思うところもありましたけど、
それぞれの爽やかな展開に、大きな心で観ていこうという気持ちになりました(^^ゞ
出演者たちの走る姿と笑顔が最高だなあと思いつつ、最後まで画面を見つめていました。
あと、音楽が印象的でとても心地良かったです。
今回はわりと小さ目の画面のホールでの試写会でしたので、
公開したらもう一度大きな画面でチャレンジして観たいなあと思った1本です(^^)
監督:大森寿美男 出演:小出恵介 林遣都 中村優一 斉藤慶太 斉藤祥太 川村陽介 ダンテ・カーヴァー 橋本淳 森廉 内野謙太 水沢エレナ 五十嵐隼士 津川雅彦
2009年 日本
(20090930)
追伸
この映画は試写会で観ました。公開は10月31日以降の予定です。