冬の海辺にある取り壊し前の海の家を舞台にしたワンシチュエーション・コメディです。
前日の『曲がれ!スプーン』引き続き、この作品もクリスマス・イブに大騒ぎしています(^^ゞ
恋のかけ引きで盛り上がる男たちの熱さに笑い通しでした~
8月31日は海の家が終わる日。
茨城県大洗の浜辺にある海の家“江の島”でもマスターとバイト仲間たちとの打ち上げが行われた。
人のいいマスターの元で気持ちよく働いたバイトたちは名残惜しそうに飲んでいた。
そして、その年のクリスマス・イブ。
何故か取り壊されていなかった海の家にバイトのひとり仁科(小柳友)が現れた。
彼はバイト仲間のキュートな女の子・江里子(戸田恵梨香)から、この海の家で逢いたいという手紙を貰っていたのだ。
だが、次に現れたのは同く手紙を貰っているバイト仲間の猫田(ムロツヨシ)。
お互いに手紙のことは秘密にしようとぎこちなく会話をしていると、
今度はバッチリとスーツに身を固めた杉本(山田孝之)までもが現れてしまった…
ハイテンションな会話が可笑しかったです~
昨日に引き続きクリスマス・イブに繰り広げられるコメディを観てしまいました(^^ゞ
と言っても『曲がれ!スプーン』の控えめな大人たちが織り成すゆるーいコミカルさとは違って
この作品は舞台劇のようにテンポも緊張感も高くて、ビシバシと会話が続いていきます。
それにみんなどこか変な男たちばかり。
微妙にストーカーっぽかったり、思い込みが激しかったり…
そんな彼らが必死に江里子ちゃん(戸田恵梨香)との思い出を語りながら、恋を成就しようとしている姿は
本当に可笑しくて笑ってしまいました(^^ゞ
それにしても、出演者たち皆さん上手いですね~
最初はカッコつけているのにどんどん変な人になっていく役の山田孝之さん。
恋人がいる身ながらも一世一代の浮気をしようと考える、どこか憎めない役のムロツヨシさん。
お人よしでどこか可笑しいマスター役の佐藤二朗さんや突然現れる弁護士役の安田顕さん。
みんな人癖ありそうなところが妙に似合ってしました(^^ゞ
恋の行方と同時に、江里子にまつわる真実がどんどん現れていく展開が面白かったです。
今日は頭を空っぽにして笑いたいなという時にお勧めの1本です。
監督:福田雄一 出演:山田孝之 ムロツヨシ 山本裕典 小柳友 佐藤二朗 安田顕 白石隼也 戸田恵梨香
2009年 日本
(20091112)