木樽優紀/ユウキ(高良健吾)は高校からの帰りの電車の中で素行の悪い3人グループを見かけた。
正義感の強い高津先生(香椎由宇)が彼らを注意し始めたが、逆に絡まれて追い詰められてしまう。
そこへ威勢の良い高校生が登場すると、大人の3人を物ともせずにコテンパに倒してしまった。
電車を降りたその高校生を見つめていたユウキは、思わず彼に声をかけながら駆け寄った。
実は幼い頃に苛められていたユウキをいつも助けてくれた鏑矢義平/カブ(市原隼人)だったのだ。
ユウキの転校で離れ離れになっていたため、音信不通になっていたが、
顔を合わせればすっかり仲は昔のように元通りになっていた。
ユウキは進学科、カブは体育科だったが、実は同じ高校に入学していた。
そんなカブはボクシングで自分の才能を開花させていた。
自信にあふれた笑顔を見せるカブに憧れたユウキは、自分もボクシング部に入ることを決心した…
ストレートにザ・青春でした~!
ボクシングに魅せられた高校生たちの物語です。
練習嫌いだけど、その分、天性の能力で強力なパワーのボクシングを見せるカブ。
彼はプライドが強く、負けると一気に落ち込んでしまうような弱さも持っていました。
地道な努力と冷静な判断で、次第に負けないボクシングを身に付けていくユウキ。
彼は自分の弱さを知っている分、必死に練習を積んで強くなろうと頑張ります。
そんな対照的な二人が見せてくれる成長の軌跡は、熱い友情と共に観ている者の心も熱くさせました。
何と言っても、主人公二人を演じた市原隼人さんと高良健吾さんが良かったです(^^ゞ
この作品はこの二人だからこそ、こんなに引き込まれる作品になったのだろうなあと思います。
また、ボクシングをしているカブの生き生きとした姿に憧れている智子を演じた谷村美月さん、
二人を見守りながら導いていく沢木監督役の筧利夫さんや高津先生役の香椎由宇さんも
キャラクターにぴったりで楽しかったです。
それにしても、ボクシングシーンの頑張りは凄いですね~
私は格闘技全般が苦手なのでボクシングの試合もほとんど観たことが無いのですけど、
それでも試合のシーンの迫力は本当に凄いなあと思いました。動きが速いです!
あのフットワークやパンチのスピードは練習のたまものですね~
そんな俳優陣たちの努力の結晶がこの作品に充実感を与えてくれているなあと感じました。
最後の最後まで楽しくて笑ってしまいました。
観終った時、やっぱり原作の小説にもチャレンジしてみたいなあとちょっと思った1本です(^^)
監督:李闘士男 出演:市原隼人 高良健吾 谷村美月 筧利夫 香椎由宇 宝生舞 清水美沙
2010年 日本
(20100513)
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公式サイトはこちらへ追伸
この映画は試写会で観ました。公開は5月22日以降の予定です。