ダンブルドアが亡くなって全く変わってしまった魔法界では、ヴォルデモート(レイフ・ファインズ)の力がどんどん増大していた。
理由なき逮捕や拷問も日常茶飯事になり始め、命の危険を感じたハリー(ダニエル・ラドクリフ)たちは
学校へ行くのを止めてロン(ルパート・グリント)の家に集まることになった。
ハリーと暮らしていたダーズリー一家は危険になってしまった我が家から引越し、
ハーマイオニー(エマ・ワトソン)は捕まって尋問を受ける危険を回避するため、両親の記憶を消して自分の存在を人間界から消してしまう。
そして、不死鳥の騎士団、ウィーズリー一家、ハーマイオニーたちはハリーが独りで残っていたダーズリー家へ集合した。
ハリーを狙ってくる敵から彼を逃して、ロンの家まで届ける作戦を実行するためだ。
ハリーに変身した魔法使いたちが囮になって敵をかく乱させる作戦は有効なはずだった。
だが、スネイプ(アラン・リックマン)の密告によりハリーの移動日がヴォルデモート軍団にばれていた…
始めから終わりまで、緊張感に包まれていました。
最終巻はハリー・ポッターとヴォルデモードとの最終決戦が描かれています。
映画でもこの「死の秘宝」ではPART1、2に分かれました。
今回のPART1は本決戦の前の序章です。
でも、本決戦前とは言え、展開はとてもとてもハード(T_T)
出だしから残酷な死のシーンが登場し一気に危機的状況に陥った魔法界に入り込んでしまいます。
そこからは次々と死が訪れて、不死鳥の騎士団もハリーもボロボロ。
特にロンの兄の結婚パーティ会場が死喰人の集団に襲われてからはハリー、ロン、ハーマイオニーだけの孤独な旅になっていきます。
ハリーたちの目的はヴォルデモートを倒すために彼の魂を入れた分霊箱を探して壊すこと。
調査から盗まれたロケットが分霊箱の1つだと気付いた彼らは、そのロケットの現在の持ち主を探します。
その人物とは彼らの強敵の一人、ドローレス・アンブリッジ(イメルダ・スタウントン)でした。
彼らはヴォルデモート軍団に乗っ取られた魔法省へ何とか潜入し、アンブリッジからロケットを取り戻します。
でも、そこからの逃走の際にロンが重症を負ってしまいます。
しかも、ロケットには強力な魔法がかけられていて、彼らの呪文では壊せません。
現状の辛さや家族への心配からいっぱいいっぱいになってしまったロンは、とうとう二人を置いて出て行ってしまいました(T_T)
それにしても、今回は本当にダークです。
特に学校のシーンが無いので、魔法のワクワクするシーンやほのぼのと笑えるシーンがほとんどありません。
しかも、相手が強力すぎて、これで本当に戦えるのかなあという感じです。
何とか聞きだすことの出来た“秘宝”の謎も、ヴォルデモートが一歩先んじているし…
結末が分かっているとは言え、あまりにも心配になってしまったので、早く続きを見せて欲しくなってしまいました(^^ゞ
来年の7月15日までは長すぎるなあとちょっとため息をついた1本です(^^ゞ
監督:デヴィッド・イェーツ 出演:ダニエル・ラドクリフ ルパート・グリント エマ・ワトソン ヘレナ・ボナム=カーター ロビー・コルトレーン トム・フェルトン アラン・リックマン レイフ・ファインズ
2010年 アメリカ 原題:HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS: PART I
(20101120)
→公式サイトはこちらへ http://harrypotter.warnerbros.co.jp/hp7a/