大学生で就活中の玄野(二宮和也)は地下鉄の駅で昔の知り合い・加藤(松山ケンイチ)を見かけた。
でも、自分のことを気付かずに通り過ぎた加藤は難しい顔をしてホームに立ち尽くし、
とても声をかけやすいような雰囲気ではなかった。
そんな時、酔っ払った男の人がホームから落ちてしまう。
すぐに助けようと線路へ降りた加藤だったが、一人では動かせなかった。
助けを求めてホームを見上げた加藤は玄野を見つけると、計ちゃんだよねと声をかける。
一瞬、玄野は目を逸らして関わるのを辞めようとしたが、電車が近付くのを感じ手を貸そうとする。
だが、加藤をホームへ引き上げようと手を伸ばした玄野は、逆にホームへ落ちてしまう。
そして、二人は電車の前に立ち尽くした後、何故か東京タワーの見えるマンションに移動していた…
黒い玉GANTZに呼ばれて、謎の“星人”たちと戦うことになった人々の物語です。
噂どおりの不思議な世界でした~
死んだはずの玄野と加藤は、大きな黒い玉のあるマンションの一室に連れて来られます。
そこには二人と同じように死んだはずの人々が集められていました。
黒い玉はちょっと変な日本語を表示して、彼らに指示をはじめます。
彼らの命はもう無くなったのだから、彼らの命をその玉が自由に使うというのです。
そして、対象の画像を写し出して戦うように命じました。
彼らはその場で初めて会った人ばかりです。何が起きているのかもさっぱり分かりません。
でも、戦わなければならない状況に追い込まれていきます。
相手も強力です。こちらが仕掛けると、それ以上のパワーで襲い掛かってきます。
今作では3度の戦いがありますけど、その度にどんどん人が死んでいきます。
戦いの中で、玄野と加藤はそれぞれの事情から少しずつ気持ちを変えていきます。
最初は戦うことへ戸惑うことしかなかった玄野は、自分の力を発揮できない現実とは対照的に、
悪を倒すヒーローとなれるという状況に夢中になり、積極的に戦いへ参加し始めます。
一方、加藤は幼い弟の元へ必ず生きて帰りたいという思いから、みんなで協力して死人を出さずに戦おうとします。
そして、その二人のすれ違いは大きな代償となってしまいました。
それにしても、一体どうなってしまうのでしょうね。
今作は2部作の前半なので、さあ謎はこれからだというところで終わります。
エンドロールの前のワンシーンに登場する山田孝之さんがどんな役になるのか、
そして、エンドロール後の予告編に登場したシーンは何なのかとても気になりました。
次作は4月23日公開なのですよね。そこがちょっと長いなあと感じてしまいました(T_T)
でも、二宮和也さんと松山ケンイチさんの活躍は観たいので、4月の公開を楽しみにしようと思った1本です。
監督:佐藤信介 出演:二宮和也 松山ケンイチ 夏菜 本郷奏多 田口トモロヲ 吉高由里子
2011年 日本
(20110129)
→公式サイトはこちらへ http://gantz-movie.com/index.html