ますます戦争が近付いてきたイギリスでは、街頭でも志願兵を募る光景がみられるようになっていた。
必要な食料を買うのも一苦労な状況の中、末っ子のルーシー(ジョージー・ヘンリー)は
次兄エドマンド(スキャンダー・ケインズ)と一緒に
意地悪な従兄弟ユースチス(ウィル・ポールター)の家へ疎開していた。
兄ピーター(ウィリアム・モーズリー)と姉スーザン(アナ・ポップルウェル)は父とアメリカへ渡っている。
そんなスーザンから楽しそうな葉書が届き、二人は自分たちの境遇にやるせない気持ちになった。
ナルニア国を懐かしく思い出しながら、二人が部屋の壁に掛けられている海と船の絵を見ていると、
二人を疎ましく思っているユースチスが部屋に入ってきてエドマンドと口喧嘩を始めた。
すると突然、海の絵から海水が溢れだし、部屋を覆い始めた…
今回はとっても不思議な海の冒険でした~
前2作は陸での戦いが中心でしたけど、今回は海の世界が舞台です。
ルーシーとエドマンド、ユースチスの3人は、カスピアン(ベン・バーンズ)が王子から王になり
平和を取り戻した世界へと呼び出されます。
カスピアン王は、前王である自分の父が7本の剣を託した7人の貴族の行方を追っていました。
7人は迫害を逃れるために遠い島へと向かったのです。
でも、ある島に着いてから先は、彼らの消息が分からなくなっていました。
そこで、カスピアン王が帆船“朝びらき丸”で旅に出たのです。
絵から出て来た海水から浮き上がった3人は、ナルニア国の海と空の下にいました。
そんな彼らを助け出したのが偶然にもカスピアン王です。
カスピアン王は朝びらき丸に招待し、3人を冒険の旅に同行させます。
カスピアン王からナルニア国が平和になったと聞いて、なぜ自分たちが呼び出されたのだろうかと不思議に思っていた彼らは
たどり着いた島で奴隷商人の襲撃を受けます。
しかも、島の沖に広がった不気味な霧が生贄たちをボートごと消滅させてしまいます。
ナルニア国に再び危機が迫っていたのです。
そして、カスピアン王とルーシーやエドマンドたちは悪の魔法に立ち向かうためには、
7人の貴族が持っている7つの剣を集めなければならないことを知りました。
それにしても、やっぱり楽しいファンタジーですね。
以前に読んだ原作はうろ覚えなので、こんな物語だったかな?という疑問はちょっと起きましたけど、
魔法&冒険&剣&怪物との戦いというファンタジーの要素がてんこ盛りでした。
特に私の好きなルーシーを演じているジョージー・ヘンリーの大きな瞳と豊かな表情は健在で、
彼女と一緒に冒険しているような気分で観ていました(^^ゞ
今回は吹替版で観ることが出来たので、字幕に追われずに映像を楽しめたのも良かったです。
観終った時、こういう絵本を読んでいるような王道のファンタジーもいいよねと感じました。
ファミリーで楽しむのにはぴったりの1本です。
監督:マイケル・アプテッド 出演:ベン・バーンズ ジョージー・ヘンリー スキャンダー・ケインズ ウィル・ポールター
2010年 アメリカ 原題:THE CHRONICLES OF NARNIA: THE VOYAGE OF THE DAWN TREADER
(20110203)
→公式サイトはこちらへ http://movies.foxjapan.com/narnia3/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は2月25日以降の予定です。