北朝鮮から脱出するための逃避行中に生き別れになったキム兄弟。
兄ヒョク(チュ・ジンモ)は弟チョル(キム・ガンウ)が追っ手に捕まってしまった悲鳴に耐えつつも
ひとり逃れて韓国へと入ることが出来た。
数年後、ヒョクは釜山の武器密売組織に身を置いていた。
組織では同じく脱北者で弟分のヨンチュン(ソン・スンホン)と共に頭角を現していた。
だが、いつも心にあるのは弟の安否だ。
ヒョクは韓国入りしてから世話になっているパク警部(イ・ギョンヨン)に頼んで
チョルの行方を調べていたが、全く行方が分からずに心配をしていた。
そんな中、パク警部からチョルが見つかったという連絡が入った…
ラストはやっぱり激しくて哀しかったです(T_T)
兄ヒョクと弟チョル、そしてヒョクの弟分ヨンチュンの生き様を描いた作品です。
彼らの運命は組織の力としがらみに翻弄されていきました。
悪の組織に身を置くヒョク。
彼は弟のために組織から身を引こうとしますけど、最後となっていたタイでの取引で
裏切りにあい、警察に逮捕されてしまいます。
タイで服役後に帰国した彼は足を洗いますが、静かに暮らそうとしても組織の手が伸びてきました。
脱北後に苦労して警官になり、兄を憎み続けているチョル。
彼は兄に見捨てられたと思っています。
しかも、彼らの逃亡をきっかけに母は亡くなってしまうという出来事がありました。
チョルにとって兄は憎むべき犯罪者であり、母の敵でもあったのです。
そんな気持ちに整理の付けられない彼は、兄がタイから帰国しても、決して会おうとはしませんでした。
ヒョクを本当の弟以上に慕っているヨンチュン。
彼はタイでヒョクが陥れられたと知ると、その組織に復讐します。
単身で相手の陣地に乗り込み、襲撃で皆殺しにしたのです。
でも、彼自身も傷を負い、足の不自由な身体となってしまいます。
その後、下働きしかできないような落ちぶれた生活になりましたけど、
いつかは復活するという夢を持ちながら耐えていました。
そんな3人は組織を牛耳っているテミン(チョ・ハンソン)の計略に陥り、
次第に追い詰められていきます。
そして、最後にとった行動は3人の運命を激しく導いていきました(T_T)
それにしても、ハードでした~
最後は銃弾や爆薬が飛び交い、もう誰も生きている人はいないでしょう?と思えてくるくらい
打ちっぱなしでした。
それでも、こういう役は男なら誰でもやってみたいだろうなと思えるカッコよさで、
痛そうなのが苦手な私でも、すっかりスクリーンにひきつけられてしまいました(^^ゞ
やっぱりいい作品は時間がたってからリメイクしても、カッコいいものだなあと感じた1本です、
監督: 出演:チュ・ジンモ ソン・スンホン チョ・ハンソン キム・ガンウ イ・ギョンヨン
2010年 韓国 原題:A BETTER TOMORROW
(20110208)
→公式サイトはこちらへ http://banka2011.com/top.html追伸
この映画は試写会で観ました。公開は2月19日以降の予定です。