高田崇史著の「鬼神伝」シリーズをアニメで映像化した作品です。
何となく気になっていたのでチャレンジしてみました。
途中までの何とも言えない展開と、ラストの爽やさが印象に残った作品でした。
校門を出た中学生の天童純(小野賢章)は憂鬱な顔で家へ向かっていた。
友達から遊びの声を掛けられても、返事は冴えない。
途中でたちの悪いいたずらを見かけたが、相手を見つめるもそれを注意することは出来なかった。
実は彼の父は、線路で子供を助けようとして命を落としていた。
純にとって勇気とは自分を傷つけることだったのだ。
そんな彼に、突然、得体の知れないものが襲い掛かってきた。
慌てて逃げ惑う彼は、京の町の路地を抜けて不思議な寺院へと逃げ込む。
そこで源雲(中村獅童)に声を掛けられた純は、気付くと平安時代に飛ばされていた…
ようやく覚醒した純のパワーは圧倒的でした~
中学生の少年が勇気と前へ向かう気持ちを持つまでの成長物語です。
時代は貴族と鬼が争っていた平安時代です。
貴族と共に平安の都を造ろうとしていた源雲に連れられて来た純は、素直に源雲の言葉を信じます。
彼はそこで出会った友達を助けようとして、彼の血が持っていた
おろちを従えるというパワーを発揮します。
そんな彼は貴族にとっての戦いの象徴となります。
でも、彼が鬼の正体を知った時、戦うという行動に疑問を持ち始めます。
そして、どちらが悪いのか、なぜ戦うのかと考え始めた時、
彼の向かう道とそこへ向かう勇気が、彼の本当のパワーを覚醒させていきました。
それにしても…
今週は個人的に仕事の引継ぎや異動などとても忙しかったのです。
なので、この最後のギリギリまで煮え切らない少年の行動には、ちょっとイライラしてしまいました(^^ゞ
途中、何度も“しっかりして”と蹴飛ばしたくなりました(^_^.)
でも、何と言っても、小中学生向きのジュブナイル的な物語ですよね。
今時の小中学生だったら、この純の行動にも共感できるのかなと思いながら観ていました。
純が本当に覚醒した時の圧倒的なパワーと映像は綺麗でした。
途中まではちょっと疲れてしまったのですけど、この映像とエンドロールに流れた主題歌の爽やかさに、
すっかり気分も良くなった1本です。
監督:川崎博嗣 声の出演:小野賢章 中村獅童 石原さとみ 近藤隆
2010年 日本
(20110520)
→公式サイトはこちらへ http://onigamiden.jp/