受験を控えた高校3年生の早坂紫(北川景子)は、成績が右肩下がりで担任から怒られていた。
5歳の時のお受験の失敗から、ずっと心の中で落ちこぼれになることを恐れていた彼女は、
教育ママの母親(羽田美智子)の期待に応えるべく必死に勉強をしてきた。
だが最近、母親の関心が優秀な弟へ移るにつれて心が解放され、つい、気持ちが勉強から離れていたのだ。
彼女は教師や母に追い立てられて苛立っていた。
そんなある日、道を歩いていると突然に、見知らぬ若者から声をかけられる。
勧誘かと思った彼女は冷たくあしらおうとしたが、
何故かそのチャラいカッコをした男はしつこく付いてきた。
思わず駆け出した紫は大きな女性とぶつかると、貧血で気を失ってしまった…
ファッション界に夢をかけるティーンエイジャーたちの熱い想いと恋が、
一人の少女の人生を変えて行きました。
勉強と片想いの日々を送っていた普通の女子校生が、トップモデルになるまでを描いた青春ストーリーです。
主人公・紫は自分の歩む道を悩み始めている女の子です。
このまま母の言うとおりに勉強をして良い学校へ入ることに疑問を感じ始めています。
そんな彼女が専門学校生たちの発表会に自分達の服を着るモデルになって欲しいと
スカウトされたことから、運命が大きく変わっていきます。
彼女はファッションと出会い惹かれていく中で、自分が本当にやりたいことは何かを
人生で初めて考え始めます。
運命の人との出会いもあります。
相手はファッション業界へのプロを目指す専門学校の中でも天才と名高いジョージ(向井理)。
超高級マンションに住み、自分の親の愛に恵まれない生い立ちを他人のことのように語る彼は
紫にとっては出会った瞬間に恐いと感じてしまうほどに未知なる人間でした。
彼女はジョージに反発を覚えながらも、強く惹かれて行く想いを自覚していきます。
そんな恋心に揺れる紫の姿は可愛かったです。
また、最新ファッションを取り入れたファッションショーはきらびやかで
さすがはプロを目指す人たちが創り上げたものだと感じることが出来ました。
ステージも演出もきれいで、本当のショーのようです。
特に紫を演じた北川景子さんがモデルに挑戦するシーンは、さすがの存在感で
このシーンを見ると、主人公は彼女しかいないなと納得でした。
それにしても、さすがは役者が揃っていました。
ひとりひとりがきちんと性格をつかんでキャラクターになっていたので、とても見やすかったです。
向井理さんのかっこ良さと五十嵐隼士さんの上品な存在感は印象的でした。
また、男優陣も良かったですけど、大政絢ちゃんの演じる天然キャラには笑わされました(^^ゞ
ラストはちょっと展開の速さにう~んとは思いましたけど、
主題歌とエンディングのYUIの曲が本当に素敵で、歌に聞き入ってしまいました。
見終わった時、オープニングの映像と歌をもう一度見てみたいなと思ってしまった1本です。
監督:新城毅彦 出演:北川景子 向井理 山本裕典 五十嵐隼士 大政絢 賀来賢人 加藤夏希
2011年 日本
(20110523)
追伸
この映画は試写会で観ました。公開は6月4日以降の予定です。
→公式サイトはこちらへ http://wwws.warnerbros.co.jp/parakiss/index.html