葉田甲太著のノンフィクションを基に描いた青春ドラマです。
予告編を観て、普通の大学生がカンボジアに小学校を建てるというプロジェクトを
どのように実現したのだろうと気になっていました。
主人公たちがカンボジアで触れた現実を、彼らと一緒になって感じられるような作品でした。
本当に普通の大学生たちでした~
医大生の主人公たちが、偶然に目の着いたパンフレットがきっかけでカンボジアに小学校を建てようと思いつく物語です。
彼らは合コンを楽しみ、バイトをし、授業はほどほどに力を入れながら日々を過ごしている若者たちです。
そんな彼らが150万円でカンボジアに小学校が建てられることを知ります。
何かが物足りないという気持ちを心の中に抱えながら日々を過ごしていた彼らは、
自分たちが小学校を建てられるかもという思い付きに沸き立ちました。
でも、彼らはすぐに挫折をします。
なにせカンボジアに行ったことも無いし、カンボジアのことを何も知らないのです。
そして観光気分で訪れたカンボジアで、彼らはそこで生きる人々の厳しい状況や
人々に影を落としている辛い歴史を目の当たりにします。
そして、自分たちの力の小ささに打ちのめされてしまいました(T_T)
それにしても、主人公たちの苦悩と迷いが真っ直ぐに映し出されている作品でした。
映画を観ていると思わずしっかりしてと言いたくなるほど、主人公たちは弱いしぴりっとしていません。
それだけに彼らが本当に普通の大学生であることや、彼らが歯を食いしばってやり遂げたことに
素直に拍手を贈りたくなりました。
また、そんな彼らにも小学校が建てられたという事実に、ぼーっと暮らしているだけじゃダメなのねと
我が身を振替って思い知らされてしまいました(^_^.)
とても真っ直ぐな作品だったので、素直な気持ちでカンボジアのことを改めて考えさせられました。
観終わった時、自分の中でも何かが変わっていったらいいなと感じた1本です。
監督:深作健太 出演:向井理 松坂桃李 柄本佑 窪田正孝 村川絵梨 リリー・フランキー 阿部寛
2011年 日本
(20110925)
→
公式サイトはこちらへ http://www.boku-seka.com/