第2次世界大戦中のアメリカでは、様々な場所で軍の入隊希望者を募っていた。
そんな中、ブルックリン出身のスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)は
出身地の記述を変更しながら、何度目かの入隊審査に挑んでいた。
本当は違法なのだが、彼はどうしても亡き父の遺志を継いで軍隊に入りたかったのだが、
病弱で小柄な体格のためにいつも不合格になっていたのだ。
一緒に審査を受けた親友バッキー(セバスチャン・スタン)は楽々と合格し、入隊が決まっていた。
そんな親友に遊びに行こうと声を掛けられたスティーブだが、新たな入隊審査の受付場所を見つけると
どうしてもそちらに気が行ってしまう。
そして、5度目の審査を受けた彼は、とうとう何度も審査を受けていることがばれてしまった…
“キャプテン・アメリカ”ってこんなキャラクターだったのか~と思いながら観ていました。
第二次世界大戦を舞台に、アメリカを代表するヒーローとして活躍した青年の物語です。
『アイアンマン』のスタークはお茶目で愛嬌のある、ちょっとひねくれ者、
『マイティ・ソー』のソーはパワフルだけどやっぱりお茶目で愛嬌のあるキャラクターなのに対し、
今作のスティーブは超真面目な青年です。
そんな彼の“国のために闘いたいけど、人を殺したいとは思わない”という正義感と
何事にも立ち向かおうとする心の強さを見抜いたアースキン博士(スタンリー・トゥッチ)の推薦で
彼は肉体改造をする人体実験に挑みました。
びっくりしたのは、彼が戦争のための国債を売るショーの広告塔になったこと。
彼の目指す活躍とは違っていても、それが戦場にいる仲間を助けるためとなるならと
その立場を受け入れるのです。
最初のうちは子供たちのヒーローともてはやされて笑顔なのですけど、戦場へ慰問に行った時、
彼はステージではなく戦場で兵士たちのために活躍したいと願い始めます。
そして、ようやく彼の本当の能力とパワーが宿敵シュミットの野望を砕くために発揮されていきました。
それにしても、今回のヒーローはちょっと懐かしい雰囲気でした。
戦い方も必殺技や凄い武器がある訳ではないのですけど、
昔懐かしい特撮ものの主人公たちを見ているような楽しさがありました。
なんと言っても、主人公のキャラクターが真っ直ぐなだけに、素直にワクワクしました。
そして、エンドロール前後の映像で、このヒーローが“ザ・ファースト・アベンジャー”なのも納得でした。
スクリーンにサミュエル・L・ジャクソンが登場すると会場が沸きました。
来年の『アベンジャーズ』がとっても楽しみになった1本です。
監督:ジョー・ジョンストン 出演:クリス・エヴァンス ヒューゴ・ウィーヴィング トミー・リー・ジョーンズ ヒューゴ・ウィーヴィング ヘイリー・アトウェル セバスチャン・スタン ドミニク・クーパー トビー・ジョーンズ スタンリー・トゥッチ サミュエル・L・ジャクソン
2011年 アメリカ 原題:CAPTAIN AMERICA: THE FIRST AVENGER
(20111007)
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公式サイトはこちらへ http://www.captain-america.jp/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は10月14日以降の予定です。