3人の監督が集まって愛をテーマに創り上げたオムニバスです。
それぞれがどんな釜山を撮るのか面白そうだなと思っていました。
全く違う三者三様の釜山の風景がスクリーンに映し出されていました。
やっぱり行定勲監督の作品が一番好きでした(^^ゞ
1作目は1970年代の釜山を舞台にした『IRON PUSSY』。
タイのウィシット・サーサナティヤン監督のファンタジックで悲しいラブストーリーです。
私は全く知らなかったのですけど、この“アイアン・プッシー”というキャラクターは
タイでは人気のキャラクターみたいですね。
普段はたこを料理しているような冴えない男が電話で指令を受けると美しい女スパイになるのです。
いや、見た目はどう見ても女装の男性なのですけど、
物語の中では絶世の美女のようにみんな魅惑されていくのです。
そのギャップを楽しめるかどうかが肝です。
私はアイアン・プッシーに扮するミシェル・シャオワナサイの足が綺麗だなあと思いながら観てました(^^ゞ
2作目は現代の釜山を舞台にした行定勲監督の『Kamome』です。
撮影監督のパク・ヨンス(ソル・ギョング)と街を彷徨っている少女Kamome(吉高由里子)との
一夜の出会いと別れを描いた物語です。
この物語は美しかったです~
主演二人の魅力がスクリーンからあふれ出るような作品でした。
そして、釜山の街の色々な顔も映し出されていて楽しかったです。
3作目はチャン・ジュヌァン監督の未来の釜山を舞台にしたSF『LOVE FOR SALE』です。
主演のカン・ドンウォンとソン・ヘギョは韓流に疎い私でも観たことのある俳優さんですね。
近未来では愛の記憶が売買されているという設定で、かなりハードな展開の物語になっています。
愛の記憶と美しさと儚さが印象的でした。
韓流映画らしい派手さと強烈さがあって、韓流映画好きにはぴったりだろうなあと感じる作品でした。
3つの国の監督さんが集まっていて舞台は同じなのに、
こんなに違う顔を見せる釜山は面白い街だなと感じました。
こういう企画の映画もたまには観ると面白いかもとちょっと思った1本です。
監督:ウィシット・サーサナティヤン 行定勲 チャン・ジュヌァン 出演:ミシェル・シャオワナサイ キム・ミンジュン ソル・ギョング 吉高由里子 カン・ドンウォン ソン・ヘギョ
2011年 タイ/日本/韓国 原題:camellia
(20111102)
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公式サイトはこちらへ http://www.camellia-movie.net/