ウイルスが蔓延していく様子はとてもリアルでした。
新型ウイルスによって世界中が混乱に陥っていく物語です。
風邪に似た症状が出たと思ったら、脳が犯されていきなり呼吸停止で亡くなってしまうような
毒性の強いウイルスが発生します。
第一感染者はアメリカ人のベス(グウィネス・パルトロー)で、彼女は帰国して何日もたたないうちに亡くなります。
しかも、幼い息子もほぼ同時に亡くなってしまいます。
ひとり発症しなかった夫のミッチ(マット・デイモン)は悲しみに暮れるしかありません。
ベスの発症から数日後には世界中で発症者と死亡者がうなぎのぼりに増加して、WHOや政府関係者は
未知のウイルスへの対応に追われていきます。
ベスが感染したと思われる香港へ行って感染ルートの調査をするレオノーラ(マリオン・コティヤール)。
研究所の第一人者としてウイルスの構造の解明とワクチンの開発に全力を尽くす
エリス・チーヴァー博士(ローレンス・フィッシュバーン)とアリー(ジェニファー・イーリー)。
アメリカ国内での感染の拡大を防ぎ、発病者たちへの対応を現場で指揮するエリン(ケイト・ウィンスレット)。
彼らは何とかして感染を食い止め、死者を減らそうと必死に頑張ります。
その一方で、この機会に自分の名を上げ、混乱に乗じて儲けようと企む人もいます。
中でも自称フリーライターのアラン(ジュード・ロウ)はネットで人々の不安をあおるような情報を流したり、
嘘の薬の情報を、信憑性を高めるような芝居の映像と共に流しています。
人々はその情報に踊らされていくのです。
病気よりもデマって怖いかもと思いながら観ていました。
それにしても、本当にオールスターキャストでした~
物語の内容がリアルで、スターたちが隙の無い演技を見せてくれると、とても見応えがありますね。
途中、あまりにありそうな展開に怖くなりました。
もしかしたら、これだけのオールスターキャストを集めたのは、この映画は現実とは違うよと
観ている人に納得させるためかも知れないなんて思ってしまうほどです(^^ゞ
特にケイト・ウィンスレットが演じたドクター・エリン・ミアーズのウイルスの説明と
ジュード・ロウの演じたアランの自分さえよければ何でもOKという姿は忘れられませんでした。
観終わった時、改めて自分もしょっしゅう顔を手で触っているかもと苦笑してしまいました。
もし、現実に新型ウイルスが発生した時、何が出来るかなと考えてしまった1本です。
監督:スティーヴン・ソダーバーグ 出演:グウィネス・パルトロー マット・デイモン マリオン・コティヤール ローレンス・フィッシュバーン ジュード・ロウ ケイト・ウィンスレット ジェニファー・イーリー
2011年 アメリカ 原題:CONTAGION
(20111207)
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公式サイトはこちらへ http://wwws.warnerbros.co.jp/contagion/index.html