ターニングポイントが哀しかったです(T_T)
謎のスパイ“カシウス”をめぐる攻防を描いたサスペンスです。
FBIが見張っていた男が鮮やかな手口で殺されてしまいます。
その遺体を見たFBIのベン・ギアリー捜査官(トファー・グレイス)は、20年前に姿を消した
カシウスの殺しだと主張します。
ギアリーは大学の修士論文のテーマをカシウスにしたほど、そのスパイを研究していました。
そして、のどを切り裂いた独特の傷跡が、彼の手口と同じだったのです。
CIAとFBIの合同で始まった捜査に、CIA長官ハイランド(マーティン・シーン)直々の指名で
引退した元CIA捜査官のポール・シェファーソン(リチャード・ギア)が呼びされます。
ポールは引退するまでカシウスを追い続け、カシウスが作ったチームを壊滅させていました。
ポールはその殺しがカシウスのものではないと主張しますけど、ギアリー捜査官の理論的な主張に
会議はその殺人が“カシウス”かもしれないという流れに傾いていきます。
仕方なくポールはギアリーと組んで捜査を開始します。
でも捜査中に、再び“カシウス”と思われる殺人事件が次々と発生し始めました。
やがて、ギアリー捜査官が過去の資料を綿密な再検討することにより、
これまで謎だった“カシウス”の姿が浮かび上がって来ます。
その過程はちょっと面白かったので、もう少しじっくりと観ていたかったです。
何かを解き明かす推理は、理論で詰めて行くことが大切だなと思いながら観ていました。
そして、彼が完全に謎を解き明かしたと悟った時、彼の行動の意図も見え始めました。
それにしても、主演の二人の佇まいが良かったです。
リチャード・ギアはもちろんですけど、トファー・グレイスは「スパイダーマン3」では
あまり顔を覚えていなかったので、これからはチェックしていきたいです。
きっとこの作品はこの二人だからこその面白さになった気がしました。
ラストの二人の選択に、ちょっと甘いなと思いつつもニッコリした1本です。
監督:マイケル・ブラント 出演:リチャード・ギア トファー・グレイス テイマー・ハッサン スティーヴン・モイヤー オデット・ユーストマン マーティン・シーン
2011年 アメリカ 原題:THE DOUBLE
(20120328)
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