内田けんじ監督が堺雅人&香川照之&広末涼子の3人を揃えて創り上げたコミカルなドラマです。
先に観た可愛いもの好きな友達がもう一度観たい!と絶賛し、割と評価が辛口なことが多い知り合いも
この映画は面白い!と言っていたので、これは早く観なくてはとチャレンジして来ました。
監督さんの前2作よりも素直に楽しめて爽やかな気分になるような作品でした(^^ゞ
恋する香川さんも、表情の少ない広末さんも、キュートで可愛かったです。
無職の役者崩れの男が、銭湯で転んで記憶を失った男のロッカーの鍵を
こっそりと交換してしまったことから始まる物語です。
自分のアパートで自殺をしようとした挙句に失敗し、何となく銭湯に行こうと思い立った桜井(堺雅人)。
彼は銭湯の脱衣所で金に膨らんだ財布を持つ男にふと目を留めました。
その男・コンドウ(香川照之)は人殺しをしてきたばかりで、渋滞中にふと銭湯に立ち寄ることにしたのです。
桜井の落とした石鹸が巡り巡って、ちょうど風呂場に入ってきたコンドウの足元へと転がった時、
コンドウは見事に足を取られ、タイルの床で思いっきり頭を打ってしまいました(>_<)
自分の足元に転がってきたコンドウのロッカーの鍵を返そうとした桜井は、
ふと自分の鍵と差し替えてしまいます。
そのまま気を失って救急車で運ばれていくコンドウを尻目に、桜井は彼の荷物を手に入れました。
大金の入った財布、免許書、そして、高そうな車を自分のものにした桜井は、
とりあえず、音信不通にしていた友人たちから借りた金を返していきます。
でもその時、桜井の荷物を持たされて入院したコンドウは頭を打ったショックで記憶を亡くし、
自分が桜井だと思い込み始めていました。
それにしても、やっぱり可笑しかったです~
ゆるい笑いがじわじわと効いてきて、ついつい笑わされてしまいます。
高級腕時計を付けて怖い顔をしながら人殺しをしていたのに、貧乏ながらも役者の人生を
真面目に取り組もうと頑張るコンドウ。
大金を手に、どんどん浪費しながら迷走していく桜井。
そして、真面目なコンドウに弾かれていく雑誌編集長の水嶋(広末涼子)。
3人の織り成す物語は真摯に前を向いているのに何故だか妙に可笑しかったです。
そして、次第に可愛いラブストーリーに思えて来ました(^^ゞ
観終った時、心身の疲れが飛んでいっていました。
私もあんなふうにキュンとなってみたいなあとちょっと思った1本です(^^)
監督:内田けんじ 出演:堺雅人 香川照之 広末涼子 森口瑤子 荒川良々
2012年 日本
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