沖縄のおばあさんは偉大でした~
初めてのアジア旅行で沖縄へとやって来た元大学教授のピエール(ガブリエル・アルカン)の物語です。
この旅行では気功のワークショップを体験したり、心の琴線に触れるようなものを写真を撮ったりしながら、
一人で得られる静かなひと時を楽しんでいました。
ある時、街中で地理に不慣れな彼を心配して、二人組の女性が声をかけて来ました。
明美(富田めぐみ)はそれほど英語が出来ませんが、明るい笑顔でよくおしゃべりし、
純子(工藤夕貴)は英語が堪能で、ピエールも二人との会話を楽しみました。
その翌朝、純子がピエールのもとを訪ねて来ました。
家で嫌な事があって気分転換をしたいので、ピエールの旅案内をさせれくれないかと言うのです。
言葉の通じない場所での旅の不便もあって、彼は純子の提案を快く受け入れます。
そして、半日の旅の中でお互いに心地良さを感じた二人は急速に近付いていきました。
それにしても、色々なことを感じるような作品でした。
最初はただの気楽に楽しむ一人旅だったのですけど、純子の存在が彼の心を揺らし始めます。
自分の静けさの中に家庭の事情を持ち込んで来た純子に苛立ちを感じるピエール。
でも、彼女の言葉をきっかけに、彼は自分の人生を今どのように感じているのか見つめ始めます。
それは、この旅で彼が得た一番大切なことへと繫がっていきました。
観終わった後に知ったのですけど、この監督さんは沖縄に何年も滞在したことがあったのですね。
監督さんも主人公を演じた俳優さんもカナダのケベック州の人でしたけど、
沖縄の良さを存分に伝えてくれる作品になっていました。
純子が旅の途中で出会ったおばあさんの大らかさは最高です。
また、カラカラという焼き物も芭蕉布も今回はじめて知りました(^^ゞ
観終った時、これほど自分を見つめられるゆったりした時間に出会いたいなあとちょっと思った1本です。
監督:クロード・ガニオン 出演:ガブリエル・アルカン 工藤夕貴 富田めぐみ あったゆういち
2012年 日本/カナダ
(20130119)
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公式サイトはこちらへ http://www.bitters.co.jp/karakara/追伸
初日だったので「カラカラ 沖縄文化×ロケ地旅BOOK」をいただきました。
充実した内容でちょっと嬉しかったです☆