こんなお父さんだったら4人いても楽しいだろうなあとニコニコしてしまいました~
高校生の由紀夫(岡田将生)が帰宅するところから始まる物語です。
由紀夫が家へ帰ろうとすると、何故か同級生の多恵子(忽那汐里)が付いて来ました。
話題は自分の父親の愚痴です。
生返事をしていた由紀夫がお前の家はこっちではないだろうと聞くと、
彼女は一度彼の家へ行ってみたいと言い始めます。
特に由紀夫の彼女でも無いのに、自分の家へ友達を呼ばない彼に興味を持ったらしいのです。
道端で由紀夫が多恵子に困った顔をしていると、そこへ自転車に乗った男が通りかかりました。
気軽に由紀夫に声をかけたその男・鷹(河原雅彦)は、自分のことを由紀夫の父親だと自己紹介します。
そして、由紀夫の彼女?と尋ねられたことに気を良くした多恵子が笑顔で応対していると、
また別の男・悟(佐野史郎)が通りかかり、由紀夫の父親だと自己紹介しました。
目を丸くする多恵子に次々と由紀夫の父親だと自己紹介する男が通りかかり、
結局、由紀夫には4人の父親がいるということが多恵子にバレてしまいました^_^;
それにしても、やっぱり楽しい物語ですね~
大学教授に体育教師、元ホストにギャンブラーとそれぞれ全く違うキャラクターの父親なのですけど、
4人とも奥さんが大好きで由紀夫を大切にしています。
そんな雰囲気が根底にあるので、のんびりした日常のシーンもニコニコしながら観られるのです。
そして、幼馴染・鱒二(賀来賢人)や同級生・小宮山を見捨てられない優しさを持つ由紀夫は
何故かとんでも無い事件に巻き込まれていきます。
ふとした犯罪が身近に紛れ込んでくるのが伊坂ワールドですよね。
でも、4人のお父さんたちのパワーが発揮されていく展開にはワクワクしました。
そして、みんなの笑顔がキラキラしていて嬉しくなりました。
原作との細かい違いも、なるほどなあと楽しめました。
観終った時、もう一度原作を読み返して楽しみたくなった1本です。
監督:藤井道人 出演:岡田将生 忽那汐里 佐野史郎 河原雅彦 宮川大輔 村上淳 賀来賢人 柄本明
2013年 日本
(20131023)
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東京国際映画祭のサイトはこちらへ http://tiff.yahoo.co.jp/2013/jp/lineup/works.php?id=S0012追伸
この映画は東京国際映画祭で観ました。公開は2014年5月の予定です。