麦子のお母さんは町の人気ものの女の子でした(^^ゞ
麦子(堀北真希)が遺骨を持って母の生まれ故郷に降り立つところから始まる物語です。
納骨にひとりでやって来た麦子は、駅員から見覚えがあると言われて戸惑います。
しかも、駅を出てタクシーに乗り込むと、タクシー運転手・井本(温水洋一)も彼女の顔を見て驚きます。
昔、井本が憧れていた町のアイドル的存在・彩子にそっくりだと言うのです。
タクシーが予約してある宿に着くと、今度は宿の亭主・麻生(ガダルカナル・タカ)も彼女に驚きます。
戸惑いを隠せないまま井本や麻生夫妻と話をしながら夕食を取っていると
次々と町の人たちが麦子の顔を見に集まってきます。
そして、麻生夫人の持ってきた昔の写真を見た麦子は、本当に自分そっくりな若い頃の母の姿に
もう驚くことしか出来ませんでした。
それにしても、麦子さんはいい子ですね~
幼い頃に両親が離婚して母が去り、その後に父も亡くなった後、
兄(松田龍平)を親代わりとして生きてきた麦子。
母の顔も忘れるほどの時間が過ぎたある日のこと。
音信普通だった母(余貴美子)が突然に二人のアパートへやって来ます。
ぎくしゃくして喧嘩をしながらも、母と麦子の二人の暮らしを始めたのも束の間、
母はあっけなく亡くなってしまいます(T_T)
そして、遺骨を持って独りで母の故郷へと赴いたのでした。
でも、彼女は母の死に際して泣くことが出来ませんでした。
自分を捨てて長年会うことも無かった母に対して心を閉ざしていたのです。
母の故郷で母を知る人々に会ううちに、自分と同じ年頃の母の姿を知るようになります。
それは今、声優への夢を追って前へ進もうとしている自分と同じでした。
そして、母への想いを改めて認識した時、彩子を母親として感じられるようになっていきます。
その素直な姿に観ている方もほっとしました(^^ゞ
役者が良かったですね~
麦子を素直な雰囲気で演じた堀北真希さんはもちろんのこと、
辛いことも笑って冗談にしようとする母・彩子を演じた余貴美子さんの佇まいや
麦子の心を受け止める麻生祐未さん&温水洋一さんの演技が心に残りました。
そして、何と言ってもパチンコ屋さんの店員をしている兄を演じた松田龍平さんのピッタリ度には思わず笑ってしまいました。
東京へ帰る麦子の姿が頼もしく見えました。
観終った時、いつか麦子の夢が叶って欲しいなあと願ってしまった1本です。
監督: 出演:堀北真希 松田龍平 麻生祐未 温水洋一 余貴美子
2013年 日本
(20131129)
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公式サイトはこちらへ http://www.mugiko.jp/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は12月21日以降の予定です。