理子の歌声は本当に宝物ですね~と思ってしまいました。
どう生きていいか判らなくなっていた小笠原秋(佐藤健)の呟きから始まる物語です。
人気バンドCRUDE PLAYのサウンドクリエイターである秋は、アルバムのヒットのお祝いで
バンドの仲間たちに誘われます。
バンドのうちベースの篠原心也(窪田正孝)を除く3人は、秋の高校時代のバンド仲間で
中でもボーカルの坂口瞬(三浦翔平)とは実家が近所で今でも親友の幼馴染でした。
でも、デビューを前にベースの秋はバンドを脱退してクリエイター専任になります。
その原因となったプロデューサーの高樹(反町隆史)との出来事は秋の心に深い傷を負わせていました。
しかも、秋の恋人だった歌手の茉莉(相武紗季)は、恩人である高樹へ惹かれる気持ちを抑えられなくなり、
高樹のもとへと行ってしまいます。
音楽の世界にも茉莉にも裏切られて気持ちのやり場を無くした秋は、
川辺で思わず心に浮かんだメロディを口ずさみました。
そのメロディに惹かれて立ち尽くしていた女子高生・小枝理子(大原櫻子)がうっかり荷物を落とした時、
秋は突然、目の前に現れた理子に呆然とします。
そして彼は彼女に“一目惚れって信じる?”と声をかけていました。
それにしても、歌は強烈なツールですよね。
だって、詩だけでも曲だけでも想いを伝えるのに十分なのに、歌は合わせ技ですもの。
それはもう、心を捉えるのに十分過ぎます。
曲に捕らわれた理子が出来上がった歌に込められた気持ちに気づかない訳がありません。
例え、今は二人に厳しい運命が待ち構えていても、歌の力を信じていられれば大丈夫。
言葉は嘘をついても歌は嘘を吐かない… そう信じられる純粋さが素敵でした。
そして、彼らの紡ぎあげる歌に圧倒されてしまいました。
エンドロールの後にあるラストシーンも心憎いなあと思ってしまいました。
明るくなった後にもしばらくシーンとなっている劇場で、
これは若い子供たちには強すぎる映画かもとちょっと思った1本です(^^ゞ
監督:小泉徳宏 出演:佐藤健 大原櫻子 三浦翔平 窪田正孝 水田航生 浅香航大 吉沢亮 森永悠希 相武紗季 反町隆史
2013年 日本
(20131223)
→
公式サイトはこちらへ http://kanouso-movie.com/追伸
クリスマス間近の劇場の客層は…
左隣は箸が転がっても笑ってしまう女子中学生二人組。
右隣は制服で映画館へ来ちゃうような初々しい高校生カップル。
前は小学生五人組。(男子3人、女子2人でポップコーン付き♪ この映画は早くない!?)
という客層でした~ ほとんど保護者気分で観てしまいました(^^ゞ