時々、彼らの顔がめちゃくちゃ怖かったです~
長い時を生きてきたヴァンパイアのイヴ(ティルダ・スウィントン)とアダム(トム・ヒドルストン)は
夫婦でありながらモロッコとアメリカで別居生活をしていました。
イヴの近所に住むマーロウ(ジョン・ハート)も不思議に思ってイヴに質問しましたが、
彼女はその状態をまったく気にはしていませんでした。
ある日、イヴはふとアダムのことが気になって彼に電話しました。
スマホでかければ、地球の裏側にいてもすぐに話せますし、顔を見ることも出来ます。
でも、厭世的な生活を送っていたアダムは現代を生きることに絶望を感じていました。
そんな彼の顔を見たイヴは、すぐに顔色が悪いと指摘します。
そして、夜の便を乗り継いで、タンジールからデトロイドの彼の家まで向かうことにしました。
それにしても、とても美しいのに怖さを感じさせる作品ですね。
ティルダ・スウィントン&トム・ヒドルストンはヴァンパイアにぴったり過ぎます~
その2人がそれぞれ血を飲むと口を真っ赤にしながら恍惚の表情をするのです。
普段は気だるそうで生きているのか分からないような彼らなのに、その表情がとても怖かったです^_^;
別居から久々に一緒に暮らし始めた二人は、ラブラブなひと時を過ごします。
もう、二人で並んでいるだけでも絵になる美しさです。
でも、すぐにイヴの妹エヴァ(ミア・ワシコウスカ)が乱入してきます。
エヴァはかなりも問題児で、アダムは彼女のことをめちゃくちゃ嫌っていますけど、
イヴにとっては血を分けた妹なので無下には出来ません。
その甘さと現代の害毒が二人の生活を粉々に壊してしまいました(T_T)
アダムが現代の人間のことを“ゾンビ”というのが妙に可笑しかったです。
毒に弱いヴァンパイアたちよりも、毒を抱えて生きる人間たちの方がゾンビみたいなのですね(^^ゞ
観終った時、ラストにこう来ましたかと思うのと同時に、この物語のその後がとても知りたくなった1本です。
監督:ジム・ジャームッシュ 出演:ティルダ・スウィントン トム・ヒドルストン ミア・ワシコウスカ アントン・イェルチン ジェフリー・ライト ジョン・ハート
2013年 アメリカ/イギリス/ドイツ 原題:ONLY LOVERS LEFT ALIVE
(20140105)
→
公式サイトはこちらへ http://onlylovers.jp/