ベズビオ火山の黒煙はすべてを覆いつくしていきました~
騎馬民族のケルト人だった少年マイロの運命を変えた出来事から始まる物語です。
ある夜、目が覚めて外へ出ると、ローマ兵士たちが攻めて来ていました。
父も母も含め民族はみな必死に戦いますけど。圧倒的な兵力の前に全滅させられてしまいます。
それは反乱の前にローマ帝国の力を見せ付けるための虐殺とも言うべき出来事でした。
生き残った少年マイロは奴隷商人に捕まり、やがて腕のたつ奴隷戦士として育ちました。
小さな町で圧倒的な強さを誇ったマイロ(キット・ハリントン)は、やがてポンペイの闘技場へ移されます。
そのポンペイへの旅の途中で、彼は事故で瀕死の状態にある馬を見かけます。
馬が苦しんでいると奴隷主に訴えた彼は、その馬の引いていた馬車に乗っていたポンペイの実力者の娘
令嬢カッシア(エミリー・ブラウニング)と共に、馬に止めを刺してあげます。
その優しい心使いと屈強な力強さは、カッシアの心に深く残りました。
そして、そのカッシアの美しい姿もマイロの心から離れることはありませんでした。
それにしても、まさしくディザスター・ムービーですね~
古代ローマで、グラディエーターの迫力ある戦いもあって、身分違いのラブストーリーなのですけど、
それら全てを押し流すような火山の噴火が、圧倒的な迫力で襲ってきます。
もう、それまでの歴史とかは関係ありません。
噴煙と津波の挟み撃ちで逃げ惑う人々の姿に、自然の持つ破壊力の大きさが伝わってきました。
そして、一瞬で町を覆いつくす火砕流がとても怖かったです(T_T)
でも、監督さんはロマンティックですよね。永遠の愛を夢見ている若者のようです。
そんなラストシーンには哀しいなと思いつつも、ちょっとだけニッコリしてしまいました。
だから、ラブストーリーでもあるのですけど、
これはカップルで見に行ってはいけない作品かも知れませんね。
だって、キット・ハリントン演じる主人公に敵う男性はいない気がするのです~
と、思うくらいめちゃくちゃカッコ良かったです(^^ゞ
結局、ストーリーよりも何よりも、やっぱり映像を観る作品でした。
久々に3Dの迫力を体感した1本です。
監督:ポール・W・S・アンダーソン 出演:キット・ハリントン エミリー・ブラウニング キャリー=アン・モス アドウェール・アキノエ=アグバエ ジャレッド・ハリス キーファー・サザーランド
2014年 アメリカ/カナダ/ドイツ 原題:POMPEII
(20140608)
→
公式サイトはこちらへ http://pompeii.gaga.ne.jp/