ゴジラの第1作です。実は怪獣特撮映画は今まできちんと観たことがありませんでした^_^;
でも、今回のハリウッド版「GODZILLA」はこの元祖ゴジラをリスペクトしているというので、
やはりハリウッド版を観る前に観てみなくちゃとDVDでチャレンジしてみました。
予想以上に重くて大変な状況に、こういう背景の作品だったのね思いながら観ていました。
ゴジラは圧倒的な存在感でした~
南の海で貨物船が突然に消息を絶ちました。そして間も無く、別の船も同じ海域で消息を絶ちます。
一度、近くの島の漁船に乗組員が救助されたという連絡が入りますけど、その船も消息を絶ってしまいます。
対応に追われる海上保安庁には、乗組員の消息も原因も全く不明でした。
その頃、その海域に近い島では魚が全く獲れなくなっていました。
その状況を見た島の翁は、伝説の怪獣が現れたのではないかと言い始めます。
村人が半信半疑の中、夜中に何か大きなものが島に上陸し、大変な被害を与えます。
その報告を受けた政府は調査団を島へ派遣することにしました。
そして、発見されたのは多量の放射能と、古代生物の存在の証拠でした。
それにしても、ゴジラの存在感がリアルですね~
ゴジラそのものも、ゴジラの作り出す惨状もリアルです。
科学的にというよりは視覚的に訴えるものがありました。
これが世界を魅了した特撮なのですね~
また、この物語の背景にあるものは原爆です。
まだ戦争の記憶も鮮明にあった時代で、第五福竜丸の被曝事故も起きていました。
その水爆の影響で怒れる神になったのがゴジラです。
ゴジラは東京に上陸すると街を破壊していきます。その威力には圧倒されました。
でも、結末は切なかったです。
倒す方法も、それを倒した人の意思も、世界の平和にかける想いの強さも印象的でした。
そして、世界で唯一無二の生物の終わりは静けさと共に心に残りました。
これが昭和29年に創られたら、誰もが魅了されるのも納得ですね。
この物語がどんなふうに生まれ変わったのか、ハリウッド作を観るのが楽しみになった1本です。
監督:本多猪四郎 出演:宝田明 河内桃子 平田昭彦 志村喬 村上冬樹 堺左千夫 小川虎之助 山本廉
1954年 日本
(20140726)